エンタメ

映画監督としても活躍する“早稲田才女”の女優・小川紗良に注目!

小川紗良 コラムニストの中森明夫氏は、3月15日付の毎日新聞夕刊で「短篇映画『あさつゆ』にも魅せられた。セーラー服姿の美少女が雨の中、ブランコに乗る冒頭シーンから鮮烈だ。青春の痛みを描いた秀作。監督&主演は小川紗良。彼女と出逢えたのは大きな収穫だった」と小川の才能を褒めたたえた。 ――初監督映画『あさつゆ』は梅雨のアジサイがモチーフの愁いある作品です。 小川:わたしは暗い映画も好きなんですけど、どちらかというと心温まる映画が好きで。でも、いざ撮ってみたらあんな感じになりましたね(笑)。最初の作品なので、一番好きな季節で、等身大で撮れたらいいなという気持ちで、大好きなアジサイをモチーフに描きました。アジサイには葉っぱに毒があって、あんなに綺麗なのに毒々しさもあって、それを映画で描いてみたいと思って、去年の梅雨の時期に、とにかく映画を作ろうという初期衝動で撮った作品です。 小川紗良――脚本のストーリーは自分の経験から? 小川:『あさつゆ』の場合だと、アジサイというモチーフがあって、そこから構想がどんどん膨らんで、自分の経験も織り交ぜつつ、モチーフを軸にやっていくのが好きだし、得意ですね。ただ、いざ監督・主演でやってみると、自分で撮って、自分で出るということをやったときに頭の中が混乱しちゃって。どっちつかずで現場にいることが不思議な感覚で、まだまだやりきれなかった部分はありますね。 ――早稲田大学は映画の授業も充実している? 小川:毎週、いろんな映画監督が来てくれる授業があって、吉田大八監督や犬童一心監督、いろんな人が来てくださるので、その授業には積極的に出るようにしてます。あとは是枝裕和監督のもとで、1年間かけて映画を作る贅沢な授業があって、それも楽しいです。でも、映画を作るんだったら、映画そのものを学ぶより、映したいもののことを学んだほうがいいと思うんです。だから早稲田は、専門じゃなくてもたくさん学べることがあるのが魅力ですね。
次のページ right-delta
当時、“女子高生監督”でW受賞した松本花奈の衝撃
1
2
3
おすすめ記事