映画監督としても活躍する“早稲田才女”の女優・小川紗良に注目!
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」では当時、1998年生まれで“女子高生監督”だった松本花奈が審査委員特別賞と観客賞のW受賞をはたした。松本が17歳の夏に撮った初監督映画『真夏の夢』も傑作と評され、子役から女優を経て自らカメラを手に取った慶應の松本花奈とはライバルとされることも多い。
――ライバルとして慶應大学の松本花奈さんと比較されることも多いのでは?
小川:映画関係の方と話していると、花奈ちゃんの名前がすごく出ますね。今のところ作風も真逆で、花奈ちゃんはあの年齢で、人をちゃんと惹きつけて動かす力をすごく持ってる子で。今までの花奈ちゃんの映画もすべて観てますが、すごく技術的に高いことをやっているんです。これを、高校生のときにやってるんだということが衝撃的で、自分も妥協せずにできることをやっていきたいです。
――大学生の今、関心のあるテーマは?
小川:今、学校で日本の祭りの授業を取ってるんですが、日本には変なお祭りがいっぱいあって面白いですね。高校が国際学科だったので、いろんな国の背景を持ってる子たちがいる中で、自分は日本人だっていうのを、そのコントラストで初めて感じて。そこから「日本って何だろう?」っていう関心が強くて、日本のお祭りとか、日本文化を今は学んでます。日本人って普段は物静かなのに、お祭りってなると割り切って盛り上がりますよね(笑)。
――これから自分で演じてみたい役は?
小川:どちらかと言うと陰のある役をいただくことが多いので、もっとあっけらかんとした、逆のベクトルの役もやってみたいです。陰のある役って、実は演じやすいと思うんです。怒ったり泣いたりするのって、涙が流れれば泣いてるように見えるし、声を上げたら怒ってるように見えるじゃないですか。普通の人とか、ただ明るいとか、そうじゃない役のほうが難しいと思うんですよね。
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あどけない笑顔のなかにも、どこか芯の強さを持っている小川紗良。女優として映画監督として、これから彼女がどんな活躍をみせてくれるのか楽しみだ。
【小川紗良】
1996年6月8日生まれ、東京都出身。早稲田大学に通い映画を作る一方で、女優として活動する。将来も映画の表舞台と舞台裏の双方から携わっていきたいと考えている。初主演映画『INNOCENT 15』は6月20日と24日にテアトル新宿、7月5日と6日にシネ・リーブル梅田にて上映。Twitterは、@grfft_ogawasara
<取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平(24dakun)>
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