山本：やっぱり「褒める」っていうのが大事ですよね。特に男性は傷つきやすいので、否定をせずにとにかく褒めていく（笑）。 MB：僕のメルマガの読者さんも褒められた経験をよく報告してくれるんですよ。僕もうれしかったのが、「会社の後輩の女性に褒められた」とか、「娘の友だちにお父さんおしゃれだねって褒められた」とか。男性は、特に異性から褒められるとモチベーションがあがります。男性から女性に変身を促す場合はどうしたらいいんでしょう？ 山本：女性も結構頑固なので、自分だけでなくショップスタッフさんに意見を言ってもらうなどして、第三者の力を借りるのがいいと思います。 MB：女性も頑固（笑）。他にも具体的に気をつけるべきポイントはありますか？ 山本：実は新しいものを買う前に、女性はまずは自分のアイテムを確認して、何を持っているかをしっかり把握することこそが重要です。女性はショッピングが好きなので、買うことで満足しちゃいがちなんですよ。でも気づいたら同じような服ばかり買っていることも。そういうのって無意識でやっていることが多いから、まずは自分の癖を知りましょう。 MB：なるほど！　女性は男性にくらべてアイテム自体の量が多いから、自分のワードローブの中身を整理して、自分の持っているアイテムと傾向を把握してから買い物に行くべきなんですね。 山本：そうです。人って視覚的にわかりやすい変化がないと、変化自体に気づきづらいですよね。だから変身するにはいつもの服のバランスを変えることから始めなきゃいけないんです。「いつもボーダーだな」とか「色味が一緒」とか「トップスはゆるめでパンツは細い」とか、自分で自分の癖に気づくと、最初に言った第三者の意見にも耳を貸しやすくなりますし、自然と次のステップにいきやすいですよ。 MB：女性は男性よりも、毎日の服装の変化に気を配りますもんね。 山本：女性同士、お互いよく見てますからね。それが会話のきっかけにもなります。逆に女性が男性を変身させるポイントはありますか？ MB：まず、女性はパートナーの男性に「黒の細身のパンツ」を買ってあげてください。男性が“おしゃれになろう”と思って、服を買いに行くと100％トップスを買って帰るんですよ。でも、たしかにトップスは印象を変えてくれるんですけど、印象を整えるのはボトムスです。だから印象を整えないでトップスだけを変えていてもおしゃれにはなれないんです。 山本：そこで黒の細身のパンツの出番だと。 MB：黒の細身のパンツのドレス要素は、どんなトップスにでも合ってドレスとカジュアルのバランスを整えてくれます。パンツが黒の細身ならトップスはプリントTシャツでも、グレーのパーカーでも、スウェットでも大人っぽく見せられますよ。だから、てっとり早く旦那さんを変身させとようと思ったら、ユニクロの黒の細身のパンツを買って、静かにタンスの中に入れておいてあげると自然とおしゃれになります（笑）。 山本：私もボトムスからトレンドは生まれるって著書で書いているんです。トップスは流行にそれほど左右されないので、今年だったらワイドパンツとか、新しいアイテムを買う時はボトムスから揃えるのを薦めます。あとはそれを褒めればいいんですね（笑）。 MB：そうです。男性は女性から褒められて、それがウソか本当かなんてわからないんで、とにかく褒めとくんです（笑）。