国境なき記者団が4月に発表した「報道の自由度ランキング」で日本は11位もランクダウンし、まさかの72位となった。あまりの順位低下ぶりにさまざまな議論が巻き起こったのは記憶に新しい。しかし、これ以外の世界ランキングでも日本は負け続けていた！ 　何かと比較されることが多い日韓の世界ランキング。先日発表された「報道の自由度」以外にも、韓国より低いランキングがいくつか存在する。 　まず象徴的なのは、ユネスコが発表している大学進学率ランキングだ。’15年の段階で日本41位、韓国2位となっている。韓国は世界的に見ても教育熱が高い国。ただ進学率が高い理由は、単純に教育熱によるものだけではない。 「最近、問題になっているのは大学を卒業しても就職先がないということ。そのため、卒業後に大学に入りなおしたりして、勉強を続けるしかない若者が増えている。モラトリアム期間が非常に長くなっていて、進学率を押し上げています」（韓国の大学関係者） 　英語力ランキングが日本より高いのも、同じ文脈と言えそうだ。 「韓国社会では、2～3か国語使えることが大企業に入る前提条件。そのため、幼い頃から過酷な勉強や、外国語の習得がほぼ必須です」（同）