タイ国王崩御で自粛ムード。“夜の街”は一体どうなっているのか?【現地ルポ】
―[ワダタケシ]―
タイ国民から絶大な人気を集めていたプミポン国王が崩御し、3週間以上が経過した。崩御後、数日間は自粛ムードであらゆる繁華街は営業を停止していたが、現在はすでに回復。映画館などのエンタメ施設は派手な音量などを抑えた厳かな形で営業し、コヨーテ(日本でいうキャバクラのようなもの)や一部クラブも音が外に漏れないようドアを閉めながら再開している。喪に服す期間は、国王崩御から1か月(政府職員は1年)。まだまだ自粛ムードが続く“夜の街”の現状は一体どうなっているのか? 現場に行って調べてきた。
まずはASEANを代表する歓楽街タニヤ。10年前の隆盛から比べると全体的に勢いが落ちてきたタニヤであるが、今でもタイを代表する歓楽街であることは間違いない。カラオケ(日本でいうキャバクラ+お持ち帰りあり)はどこも通常通り営業しており、店先にはセクシーな格好に身を包んだ多くの女性たちが客引きしているものの、心なしかいつもの“エグい”勧誘はない。通りを歩けば、男性の客引きがひっきりなしに声をかけてくるが、全体的な雰囲気はどこか控えめ。元々、騒がしい音を出す場所ではないものの、さびしい印象が拭えない。いつもなら鼻の下をのばした日本人観光客がここを闊歩するものだが、それが少なかったことも要因だろう。自粛ムードが観光客にまで浸透しているとは思えなかったが……。
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