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タイ移住した日本人の“貧困老人化”がヤバい。同胞を騙して金を無心する者まで…

 一年中温暖な気候、物価の安さ、日本食レストランの多さなどを背景に、リタイア後、タイに移住してくる日本人。本来は優雅にタイで余生を過ごすはずだった……。しかし、物価の高騰など現実は想像以上にシビアで、生活は厳しくなるばかり。ビザも切れ、もはや日本にすら帰れずに、いわゆる“沈没”。最終的には日本人を騙して食いつなぐような“貧困老人”が増えているというのだ。

ゴルフ 某大手商社を退職後、すでに15年、夫婦揃ってタイで暮らしているAさん(79)にリタイア事情を聞いた。タイには、ロングステイ会というリタイア組がゴルフや会食などを行う集まりが存在しているが、ここ数年で会員は減少傾向。「昔はよくテレビの取材なども受けましたよ」とAさんはかつての移住ブームを懐かしみながら、最近になって移住者が減っている理由を「物価や家賃の高騰」「昔に比べて受給できる年金の額が少ないこと」を挙げた。

 ロングステイの方たちが持っているビザは、その名も“リタイアメントビザ”。申請条件は、銀行の預金残高が80万バーツ以上、もしくは月に年金を6万5000バーツ以上を受け取っていること。つまり月に6万5000バーツ以上あれば人並みの生活がおくれるという試算から出てきた数字ではあるが、タイの現状を考えると、決して裕福な生活とはいえない。タイの家賃は先進国と比べれば安いとはいえ、年々高騰化傾向が続き、日本人居住区においてアパートを借りれば、3万バーツ(9万円)程度。郊外などに行けば価格は安くなるものの、日系レストランなどは激減し、利便性は落ちるため、快適さを求める高齢者にとっては厳しい。タイまで来て、不便な生活を、そもそもが本末転倒になる。

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物価や家賃の高騰により、日本人居住区から離れる人も

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