更新日:2022年08月14日 11:09
スポーツ

ストーンコールド“ロイヤルランブル”初優勝――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第240回(1997年編)

 試合はそのまま続行され、ストーンコールドが50分20秒、ベイダー、アンダーテイカー、ディーゼルの3選手をまとめて場外に落とし、さらに50分29秒、ブレットをオーバー・ザ・トップロープで失格させてタナボタ式に“ロイヤルランブル”優勝をさらった。  いかにもヒールらしいズル勝ちといえばそういうことにもなるし、観客の怒りを買うレフェリーのミスジャッジといえば、まさにそういうパターンだった。  長編ドラマのストーリーラインとしては、この時点での主役はあくまでもアンラッキーな形で優勝を逃したブレットで、アラモ・ドームに集まった6万人超の大観衆はその大半がカジュアル層だったためか、ストーンコールドの未完成のオーラにはまだ気づいてなかった。  ブレットは、ストーンコールドとの闘いである試みにトライしようとしていた。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
1
2
3
おすすめ記事