元マネーの虎・南原竜樹「“冷徹キャラ”は計算、“出資”は一切ヤラセなしの自腹だった」
13年ほど前、起業志願者が事業計画をプレゼンし、それを“虎”と呼ばれる社長たちが自腹で出資するかを判断するという、当時画期的なシステムが人気を博した投資バラエティ番組『マネーの虎』(日本テレビ)。同番組において、志願者のプランの甘さを厳しく指摘する姿から「冷徹なる虎」としておそれられたのが南原竜樹氏だ。
南原氏といえば、番組内で同じく“虎”の1人である、なんでんかんでんの川原ひろし社長との、お互いの言動を時に真っ向から否定しあうかけあいでも人気を博した。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1240490
「なんでんかんでん(の川原社長)は目立ちたがり屋で、テレビにとにかく映りたがってたんですよ。けど彼ひとりが番組内で好き勝手に騒いでもスベッていたし、放送では全部カットされていた(笑)。そこであるとき僕が『あなたスベッてるよ』といじってみたら、制作サイドがおもしろがってその部分が放送されたんです。それから、僕もおもしろいし彼もテレビに映れるしということで、あのかけあいが始まったんですよ。“虎”時代の僕の冷徹なキャラも、ある程度作っていた部分はありますね」
当時のやりとりやキャラクターにある程度計算があった一方で、番組のキモであった“出資”については一切ヤラセなしの自腹だったんだとか。
「出資金どころか出演料もないし交通費すら出ない、完全なノーギャラだったんですよ。番組の打ち上げのときなんて、事前にスタッフから『ゲームをやるので1人20万円相当の景品を持ってきてくれ』と言われたので、番組側も豪華な景品を用意しているのかと思ったら、彼らは何も持ってきてないんですよ。まあ当時僕らもお金に困っていたわけじゃないし、会社の宣伝にはなっていましたけどね。特にあのラーメン屋は(笑)」
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ、。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は社会問題、生きづらさ。著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)『生きづらさにまみれて」(晶文社)、『ルポ 高学歴発達障害』(ちくま新書)
記事一覧へ
記事一覧へ
『借金100億円からの脱出』 絶体絶命の窮地を乗り切り、驚異的な売り上げを伸ばし続ける成功法則のすべてを明かす最強のビジネス指南書。 |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ