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女性警察官の苦悩「セクハラしてくる男性警察官よりも見下してくる市民のほうが面倒」

 ダイバーシティが叫ばれる昨今。職場での男女格差も埋まりつつあると思う人もいるだろうが、なかにはいまだに男女比率が極端な業種も少なくない。そんな職業の一つが「警察官」である。
広報けいしちょう

「広報けいしちょう」より

 交番で女性警察官を見掛けることも最近は珍しくなくなったとはいえ、警視庁の女性警察官はわずか8.9%(平成28年度)と少数派。それだけにかなりの苦労がある。 「実はさほど困ることはないんです。出世したらやっかみとかがあるかもしれませんが、下っ端だとかわいがられるし、本当に厳しい仕事から外されることも多い。体力面でも学生時代に厳しい体育会系のクラブに入っていれば大したことはありません」  こう話すのは、警視庁で交番勤務をしている20代の女性巡査。 「ただ、セクハラは多少ありますね。彼氏のことを根掘り葉掘り聞かれたり、お尻を触られるなんて日常茶飯事。警察ならではの厳しい上下関係が身についているので、上司の誘いもなかなか断れない。とはいえ、50代くらいのベテランの警察官からすれば、警察=男の仕事としてずっとやってきた。そこに急に若い女性が入ってくるのだから、戸惑う気持ちもわからないではないですね」  と、多少のセクハラはあまり気にかけていない様子。しかし、内部のセクハラ以上に何より困るのが市民相手の対応だという。
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女性警察官であるというだけで…
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