ASKA独占インタビュー「未発表曲を公開されたのは数十年間で今回が初めて」
――井上氏はASKAさんに取材したときの様子を詳らかにしていたが、虚偽や誇張はなかったのか?
ASKA:井上さんから電話があったとき、ちょうど睡眠薬を飲んで寝たばかりだったので、「すいません、今、眠剤飲んで寝たばかりなんで、ちょっとボーッとしているかもしれません」と伝えただけなのですが、「呂律が回ってなかった。大丈夫? と聞いたんです」と話を作られてしまった。また、『ミヤネ屋』で「世界的な組織に狙われている、と僕か言っていた」と話していたけど、そんなものに狙われてませんよ。僕は、「アメリカで開発された盗聴・盗撮のアプリが、日本にも辿り着いている」と伝えただけです。
ASKA氏が逮捕される1か月ほど前、アップルのMacBookなどのPCに内臓されたWebカメラやマイクを使って、マルウェアが映像や音声を盗撮・盗聴できてしまう脆弱性を米セキュリティ企業が公表し、警鐘を鳴らしている。ASKA氏の主張は一見、非現実的な空想に思えるが、最新テクノロジーをもってすれば、彼が被害に遭っているという盗撮や盗聴は十分可能なのだ。
――メディアの過熱ぶりを見て、どう感じたか?
ASKA:タクシー映像の流出は、事件とは何の関わりもない個人情報なので、ああいうことをされると思ってもみなかった。朝起きてから眠りにつくまで、「緊張してろ」と、言わんばかりの行為でしたから。メディアのみなさんは仕事でもあるし、スクープを手にしたいという気持ちの表れであったと思います。要求は罪ではない。しかし、要求に応えた側には罪があります。今、僕の知り得なかった20日間の出来事を、弁護士を交えながら協議中です。メディアが報道を続ける中で、一次情報に背ひれ尾ひれが付いて、いつの間にか真実とは全然別のストーリーが独り歩きしていってしまうことは訴えたいです。
取材時間は30分。記者の質問意図を即座に理解し、理路整然とはっきりとした口調でコメントする様子に、不穏な点は何ら感じられなかったのが印象的であった。12/27発売の週刊SPA!では、「ASKAが本誌だけに語った苦悩と希望」と題してASKAさんへの独占インタビューを敢行。本稿で紹介したメディア報道への意見だけでなく、逮捕に至った背景からファンへの思いまでをも語り尽くす。〈取材・文/週刊SPA!取材班〉
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