ストーンコールドが“ロイヤルランブル”優勝――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第277回(1998年編)
ファルークがD・ラブをビッグブーツで場外に落とし(54分29秒)、メイビアが仲間であるはずのファルークを背後から場外に転落させ(54分53秒)、リング上にはストーンコールドとメイビアのふたりが残った。
ふたりの接触シーンはほんの1分足らずで、ストーンコールドが十八番スタナーをメイビアにお見舞いし、そのままメイビアの首ねっこをつかまえてトップロープごしに場外に投げ捨てた(55分24秒)。
メイビアの黒のショートタイツのお尻の部分にははっきりと“ザ・ロックThe Rock”というニックネームが縫いつけられていた。すでにこの時点で“ロック様”への大化け現象がはじまっていたのだった。
“ロイヤルランブル”優勝(2年連続)で“レッスルマニア14”のメインイベント出場権を獲得したストーンコールドは、翌1月19日、“ロウ・イズ・ウォー”のリングでプロレス史に残る大乱闘シーンを演じることになる。 (つづく)
※この連載は月~金で毎日更新されます
文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。

斎藤文彦
この連載の前回記事
【関連キーワードから記事を探す】
ビンス・マクマホン 世界征服と開拓のパラドックス――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第100話(最終話)>
ランディ・オートン 現在進行形のレジェンド――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第99話>
ジェフ・ジャレット “サザン・スタイル”最後の継承者――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第96話>
クリス・ジェリコ ロックンロール・レスラー――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第95話>
カート・アングル あっというまに“伝説の男”――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第94話>
ストーンコールド“時限爆弾”を抱えたカムバック――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第329回(2000年編)
ストーンコールド対ロック@“レッスルマニア15”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第311回(1999年編)
ついに実現!ストーンコールドVSビンス――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第309回(1999年編)
ストーンコールドとアンダーテイカーの奇妙な友情――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第294回(1998年編)
ストーンコールドVS“悪の首脳部”VSアンダーテイカー――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第292回(1998年編)
この記者は、他にもこんな記事を書いています