首都高にできた新しい出入口がカーマニアにしか話題にならない理由【道路交通ジャーナリスト清水草一】
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開通翌日の3月5日、この南本牧ランプを利用してみた。首都高湾岸線西行きを幸浦方面へ南下する。本牧ふ頭出口を通過してわずか1.5km。南本牧出口が現れた。接続道路は上下2段になっており、出口は下段に接続している。上段は首都高湾岸線をまたぎ、上り方面に乗り入れる構造だ。高架構造の南本牧ふ頭連絡臨港道路を進むと、左右にはガントリークレーンが林立、化学コンビナートの煙突は炎を吹き、期待通りのハードボイルド感である。そのまま直進すると、正面に海が見えた。
「カッコいい……」。まさに映画のセット。『西部警察』や『あぶない刑事』のロケにも使えそうだ。
日曜とあって走るクルマはほとんどないが、カーマニアが数台、路肩にクルマを止めて静かにこの風情を楽しんでいた。私も思わずクルマを止め、記念写真を撮った。一般ドライバーは通常まず使わないであろうこの新ランプ。カーマニアなら一度くらいはこの雰囲気を味わってみてはどうだろう。もちろん休日限定で。なお、付近は「関係車両以外立入禁止」の道路も多いので注意されたし。
取材・文・写真/清水草一(道路交通ジャーナリスト)
【清水草一】
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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