首都高にできた新しい出入口がカーマニアにしか話題にならない理由【道路交通ジャーナリスト清水草一】
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
3月4日土曜日、首都高の新しい出入口ランプが静かに開通した。その名は「南本牧」。本牧ふ頭ランプと三渓園ランプのちょうど中間地点にあり、同時に開通した「南本牧ふ頭連絡臨港道路」に接続、そのまま南本牧ふ頭に直行できる構造になっている。
この新しいランプについては、ほとんど報道されていない。首都高も1か月前に開通予定のリリースを出しただけで、開通当日はリリースすら出さなかった。なぜか?
このランプは横浜市港湾局が建設したもので、狙いは横浜港の機能強化だ。南本牧ふ頭は日本最大水深(マイナス18メートル)を持つコンテナふ頭であり、言わば横浜港の新エース。その利便性を高めることで、千葉港や名古屋港、あるいは韓国の港湾に貨物取扱量で後れを取っている状況の挽回を図りたいのである。広く一般ドライバーへの周知が図られていないのは、このランプが事実上、南本牧ふ頭を利用するトレーラーなど関係車両専用であり、それ以外の車には使って欲しくないからだと推測される。
ではこの新ランプ、我々一般ドライバーには無縁のものなのか?
南本牧ふ頭には港湾施設しかなく、平日はトレーラーなど大型車両が多数行き来し、一般車の居場所はない雰囲気だ。しかし日曜になると雰囲気は一変する。すべての施設が休日となり、行き交うクルマもほとんどない。極端に無機質な風景は映画のセットのようで、ゾクゾクするほどカッコいい。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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