――「57年会」という会合をやってらっしゃいますが、57年生まれは妙な結束力がありますよね。私も57年生まれなんですが、「酒鬼薔聖斗と同級生」という十字架をみんなで背負っているようなところがあると思います。 岡林：びっくりしましたね、同級生が……。事件当時、犯人が高知県に逃げてきているという噂が流れたんですよ。その頃、学ランを着て「こらあ！」みたいな感じで調子に乗ってましたけど、正直ビビってました。「高知県に逃げてきてる！　やばいじゃん！」みたいな。 ――西鉄バスハイジャック事件の犯人も同級生でした。当時高校2年生で。なぜか少年犯罪が多い歳なんですよね……。一方で、宇多田ヒカルさんや北島康介さんのような天才も10代のうちから活躍していて、その他大勢は行き場を失ったというか。 岡林：スポーツ選手は少なくないですか？　上と下に多いイメージがあります。北島康介選手とかはいますけど、少ない気がしますよ。57年会ではそういう話もしますね。「なんかスポーツ選手、少なくない？　俺らが頑張っていこう」みたいな。わりとプロレスの話が多いんですよ。単純にだれが好きとか。あの選手どうのこうのとか。やっぱり、みんなプロレスが好きなんですよね。 ――「57年会」のメンバー構成は？ 岡林：新日本プロレスの内藤哲也選手、ドラゴンゲートの鷹木信悟選手、NOAHの石森太二選手、将火怒選手、宮本裕向選手、KAZMA SAKAMOTO選手、飯伏幸太選手、ベアー福田選手、星ハム子選手。サイバー・コング選手も入れようかという話になっています。あとは東京スポーツの岡本記者が来ています。うちの新土リングアナも57年生まれなんですけど、呼ばないです（笑）。 ――結成のきっかけはなんですか。 岡林：鷹木選手と内藤選手で始めたのかな？　その2人で「57年会でもやらないか」みたいな感じでやっていて、そこから飯伏選手を呼んだりして。自分は宮本さんに誘われたんですよ。宮本さんが自分の話をしたら、「そうだ！　岡林！」という話になったらしくて、それで自分も呼ばれました。 ――今年4月、鷹木選手とタッグを組んだとき、「いい感触だった」とおっしゃいました。 岡林：ドラゴンゲートの津大会に、自分と関本さんで呼んでいただいて、そこで初めて鷹木選手と対戦したんです。合うというか、自分とファイトスタイルが似てますし、戦っていて楽しいなという感じがしました。今度は組んでみたいなということで、大日本プロレス大阪大会に来てもらったんです。組んでみて、いろんな面で勉強になるというか。リング上での戦い方だけじゃなくて、立ち振る舞いとか。プロレスというのは見せる商売なので、そういう部分ですごく勉強になりました。ドラゴンゲートの選手なので、自分たちとスタイルが違う。直線ファイトという部分では自分と似てますけど、お客さんへのアピールとか、やっぱりすごいなあと。マイクパフォーマンスはさすがだなと思いました。 ――「57年会で興行をやりたい」ともおっしゃっています。 岡林：やりたいですね、早く。やるんだったら、いましかないと思うんですよ。先延ばしにしちゃうとだれかが海外に行ったりするかもしれないし、いまみんなが日本で頑張っているうちにやりたいなと。いままでにないような、すごい興行にしたいですね。できると思うんですよね。それぞれスタイルが違うし。みんなぶっ飛んでいるので（笑）。 ――東京スポーツの岡本記者が、「岡林裕二・性豪伝説」という記事を書いたとき、大日本プロレスにクレームが入ったとおっしゃっていました。「チャンピオンがこんな記事を書かれていいのか？」と（笑）。 岡林：トップ記事でしたからね（笑）。デビュー当時、初めて岡本さんに取材していただいたとき、「寮生活はどうですか？」と聞かれて、そっち系の話になったんですよ。「どうしてるんですか、普段？」と聞かれて、「いろんな店に行ったりしてます」と答えて。それからしばらく経ってベルトを防衛したときに「あのときの記事、使っていいですか？」と言われて、「いいですよ」と。僕もなにを言ったか忘れてたんですよ。そしたらあれがバーンと出たんです（笑）。 ――記事の内容は本当なんですか？ 岡林：本当です（笑）。詳しくはここでは言わないですよ。 ――Twitterなどで使っている「ピッサリ!!」とはどういう意味ですか。 岡林：意味はないです（笑）。「ピッサリ旨い」とか「ピッサリ楽しい」とか、そういう使い方をしてるんですけど。初めて使ったのは、家で嫁さんに「麦茶持ってきて」と言うときに、「ピッサリ持ってきて」みたいな（笑）。テンションが上がってたんですよね。それからブログに「ピッサリ」と書いていたら、反響がすごくて。僕そのときTwitterはやっていなかったんですけど、いろんな他団体のレスラーが「大日本プロレスの岡林がピッサリ、ピッサリ言ってるけど、あれはなんだ？」みたいな感じでツイートしてくれてたみたいで。それで、これはリング上で使うしかないということになって、締めの言葉に「ピッサリ」を入れたりしています。