“ながら”OKの最新ARガジェットで仕事の効率化を図る方法
働き方改革が叫ばれる昨今、残業を減らすよういわれるが、与えられる仕事が減るわけでもなく、困り果てている人も多いのではないだろうか? そこで今回は、最新のARガジェットを使って効率よく仕事をする方法を研究する。記者は以前、電車での“ながら作業”に最適なメガネ型ウェアラブルガジェットを、JR山手線で検証した(https://nikkan-spa.jp/1350068)。その結果、周囲の環境が把握できるシースルー仕様の「MOVERIO BT-300」(以下、MOVERIO)が、“ながら作業”には最適だということが判明。今回もこのMOVERIOを使って仕事がはかどるのかを検証してみた。
まず、サラリーマンなら避けることのできない社内での打ち合わせ。資料を閲覧するためにいちいちノートPCやタブレットを持ち歩くのにわずらわしさを感じる場面も多い。そんなノートPCやタブレットの代わりを、MOVERIOで代用できないだろうか? 実際に、MOVERIOでパワーポイントの資料を見ながら、社内での打ち合わせに臨んだところ、わざわざ重いノートPCを持ち運ばなくてもいいのはもちろんだが、シースルー仕様のため、PCの画面を見る必要がなく、相手の顔を見ながら打ち合わせをできることに気づいた。
ちなみに、打ち合わせ相手からは案の定、「なんですかそれ?」と聞かれた。目立つ見た目なので無理もないが、ノートPCを持ち歩くのがめんどうだから、MOVERIOで資料を見ながら打ち合わせをさせてくれというと、すんなり納得していた。資料閲覧用にノートPCやタブレットを使う代わりにMOVERIOという選択肢はアリかもしれない。
次に、MOVERIOでエクセルの確認をしながら提出資料のチェックをしてみる。上司に提出する資料の作成が期限まで間に合わない! しかし、確認を怠って誤表記をしていまい大目玉……なんて経験は、誰しも一度ぐらいあるのではないだろうか?
これまでは、デスクのPC画面の左側にExcelを表示し、画面の右側に資料を表示していた。が、この使い方では表示面積が限られたり、ウィンドウの切り替えがめんどうだったりとフラストレーションが溜まりがちで、意外と時間がかかってしまう。ところが、MOVERIOを駆使すればどちらの表示面積もフルにできるし、当然ウィンドウを切り替える必要がない。シースルー越しに目線を切り替えればいいだけなので、確認作業がサクサク進むことがわかった。
最後は、メールチェックをしながらPCでのワード資料作成にも挑戦。MOVERIOで取引先とのメールチェックをしながら、PCでワードの資料作成をしてみる。ウィンドウの切り替えの手間がないのは意外と便利だ。もちろん、メールの内容を即座にワードにコピペができないのは不便だが、MOVERIOで事実確認をしながら、PC画面をフルに使ってワードの操作ができるのは非常にありがたい。
こんな使い方をすれば、MOVERIOを活用して仕事を効率化できることが判明。と、ここで1つの考えがひらめいた! もしかしたら、MOVERIOを活用すれば仕事中にYouTubeを見たりするなどして、息抜きもできるのではないか? PC画面にワードやパワーポイントを表示しておきつつ、MOVERIOでYouTubeを見ることもできる。ようは、仕事をしている風を装って堂々とサボることができるはずだ。
先ほど打ち合わせ相手にいわれたように、同僚から「なにそれ?」と突っ込まれるのが心配ならば、日ごろからMOVERIOを装着して、“ながら仕事”をしているというイメージを周囲に植え付けておけば可能だろう。実際に記者も今回の検証で、最初は周囲の人間から矢継ぎ早に質問にあったが、1時間もすれば周りも慣れたようで、ほとんど反応がなくなった。また、シースルー仕様なので、同僚からなにか話しかけられてもすぐに反応できるのもうれしい。仮にイヤホンを付けて、PCのYouTube動画に没頭してしまっていたら、そうはいかないだろう。
もちろん、YouTubeに没頭しすぎて仕事のアウトプットが下がってしまうことには細心の注意を払いたい。が、ちょっとした息抜きや気分が乗らないときにこのMOVERIOで堂々とYouTubeを見れば、仕事の効率も上がるにちがいない。仕事をしながらMOVERIOを使って、ワーク・ライフ・バランスを実現させてみてはどうだろう。 <取材・文/SPA!ながら部>
ハッシュタグ