貯金のために「ロレックスを買う」という行為がとても良い効果をもたらす理由
また、腕時計を買った時のほうが、無駄遣いをより減らすという消費行動になります。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
例えば50万円の腕時計を買った場合、その50万円が戻ってくる可能性が高いということを知っている状態で買っているため、私は「50万円が消えるわけではない」という感覚で買っています。
しかし、銀行口座からは一時的に50万円というような大きな額がドーンと消えるため、なんとなく節約しようと考えるのです。それが無駄遣いを減らすということに大きく作用。腕時計が値上がりして儲かったときに、その儲かりだけでなく、使うお金が少なく貯金できているという状態になって、よりお金が残っている状態となるのです。
そして、腕時計が値下がりした場合でも、私が腕時計を買わなかった時の無駄遣いに比べれば、その損失額を弱める効果がかなりあります。腕時計の残存価額率は、以前の記事でお伝えした最悪のシミュレーションでも約35%。それに対して、私が浪費した額は腕時計と同額ですから、0%の残存価額率と同等です。
ということで腕時計を買うということは価値が残るというお得な買い物であるというだけでなく、無駄使いを減らすという効果もあるのです。
そして、その時計を売ったときに、戻ってきた額と無駄遣いしなかったことによる貯金により、次はさらに高い憧れのモデルを手に入れるということも可能。いつしか「手が届かない」と思っていた腕時計が買えるようになるかもしれません。「ロレックスを買う」という行為が、貯金のためにとても良い効果をもたらす場合もあるのです。『もう新品は買うな!』 もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう |
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『もう新品は買うな!』 もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう |
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