更新日:2022年10月05日 23:41
スポーツ

ダルビッシュは大丈夫!? 優勝間近のドジャースを襲う「スポイラの呪い」

優勝シーンが、29年間の低迷を暗示!?

1988年10月31日号

1988年10月31日号。ドジャースはこれ以来29年、ワールドシリーズ優勝から遠ざかる……

 1988年10月31日号では、ドジャースのワールドシリーズ制覇のシーンが表紙を飾った。エースのオーレル・ハーシュハイザーは、23勝、267投球回数、15完投、8完封のモンスターイヤーを送り、シーズン終盤には59イニング連続無失点記録のメジャー記録を樹立。サイヤング賞、リーグ優勝シリーズMVP、ワールドシリーズMVPをすべて同年に獲得した史上唯一の選手となった。以来29年間、ドジャースはワールドシリーズ優勝から遠ざかっている。

プレイオフの予想が全て外れ……

2003年10月13日号

2003年10月13日号。優勝予想が全ハズレ

 2003年といえば松井秀喜氏(元ヤンキース)がメジャー挑戦1年目にしてワールドシリーズまで駒を進めた年だが、プレーオフ開始直後の10月13日号では、ボストン・レッドソックス(ア・リーグ)、シカゴ・カブス(ナ・リーグ)をそれぞれ優勝予想として紹介。結果はRソックス、カブス、両軍ともにワールドシリーズ進出を逃がし、スポイラの呪いはまたもや存在感をあらわにした。

表紙の4人中3人が……そして残るひとりも……

2010年3月3日号

2010年3月3日号。開幕特集の表紙の4人中3人がケガ

 2010年3月のMLB開幕特集号では、「ヤンキース・コア4」が揃って登場。しかし発売から1週間以内にマリアノ・リベラ、アンディ・ぺティート、ホルヘ・ポサダの3選手が故障者リスト入り。唯一DLに入らなかったデレック・ジーターはこの年、キャリアワーストの成績でシーズンを終えた。

7月3敗のドジャースが9月に大ブレーキ

 そして改めて、ターナーが表紙を飾った8月28日号の発売前後からドジャースの戦いをふり返ってみると、雑誌発売の2日前からチームは5連敗-1勝-10連敗とドロ沼にはまってしまった。7月にわずか3敗しかしなかったチームが、9月は1勝しか挙げていない事実に、呪いの恐ろしさを禁じ得ない。(成績は日本時間9月12日現在)  もっともスポイラのジンクスを跳ねのけてきたアスリートもいる。個人として歴代最多となる50回も表紙を飾ったマイケル・ジョーダンや、2001年の渡米以来、何度も表紙を飾ったイチロー選手など、呪いを吹き飛ばす成績を残したケースもあるのだが……。果たして2017年8月にドジャースを襲った「スポイラの呪い」は、いつまで続くのか……。 取材・写真・文/小島克典(スポーツカルチャーラボ)www.scl.tokyo
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