iPhone X、税込み14万円の価格を巡って「買う/買わない」論争が勃発
Appleが、iPhoneシリーズの新型モデル「iPhone 8」、「iPhone 8 Plus」とともに、iPhone発売10周年を記念して発表した特別モデル「iPhone X(テン)」。
まず紹介したいのは、「買わない派」の意見だ。
今回、最も注目されている顔認証システム「Face ID」。これにはSNS上で以下のような投稿が見られる。
「いちいち顔を近づけなければいけないのは指紋認証より不便」
「サングラスの場合どうするのか?(後に問題ないことが判明)」
「有機EL、全画面、顔認証全てSamsung S8のマネで目新しくない」
「10万円以上するものを毎年買い換えるとか常識的におかしい」
だがこのFace ID、フロント中央上部にせり出した「True Depthカメラ」により、どの角度からでも顔の判別が可能で、テーブルに置いてある状態からでもスマホを解除することができるという。つまり、ネット民たちの懸念は杞憂で終わりそうだ。
しかし、こうした機能面を根拠にした否定的意見よりも、買わない派の中で圧倒的に目立ったのは「値段が高すぎる」という点だ。「スマホにそもそも14万円も払うなんてバカげている」「いつからスマホはこんなに高くなったの!?」といった意見のほか、
「iPhone X 256GBと同じ値段でiMacが買える」
「税込み14万円なら中古の原付が買えるじゃん」
「新函館北斗→鹿児島中央→新函館北斗→熊本(新幹線)が移動できる」
「うまい棒1万2727本(1本11円換算)」
といったように他の商品で換算していかに高額かを大喜利的に紹介する者まで現れている。
やはり、iPhone Xは高いのだろうか?
参考までに、2008年に日本で発売されたiPhone3G(8GB)の価格を見てみると、199ドル(2万1000円)。それからiPhoneの価格は一貫して上昇している。スペックの差はあれど、初代iPhoneの発売当時と比べればかなり高価格になっているのは事実だろう。
だが、「買う派」は「買わない派」に対して真っ向から以下のように反論を述べている。
「パソコンと同じ値段っていうけど、パソコンより圧倒的に使ってるんだから別に高くない」
「iPhoneって、一日で最も触れているもので、一番ないと困るものなんだからこれくらいの値段でもいいんじゃないの」
「他のモノと換算してどうするの? うまい棒そんなに食べたくないし」
「モノの価値は買う人がそれにカネを払う価値があると思ったら正当なんだよ。アイドルの握手券目当てでCD買うオタクに『そんなに買って意味あるの?』って聞くのは愚問でしょ」
つまり、「買う派」は高いという意見に対し、それほどカネをかける意味があると述べているのだ。
発表会では狭額縁(切り欠き付き)、顔認証、ホームボタンなしといった大きな変化が発表されたが、ネット上でもっとも話題となったのは、その価格だ。
iPhone Xは64GBが11万2800円、256GBが12万9800円(どちらも税別)。これを受けて、ネット上では早くも買う/買わない論争が始まっている。
はたして、iPhone Xは高いのか。本記事ではiPhone Xを買う派と買わない派双方の意見を紹介しつつ、その価格の妥当性を問うことにしよう。
SNSでは買わない派の投稿が続々
「高くない派」は何を根拠にしているのか
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