今さらWindows10に乗り換えようと思っている人たちへ
毎日使うスマホやPCは、昔に覚えた知識をそのまま引きずりがち。よくある思い込みから脱し、最新の常識を身につけて仕事の効率化を一気に図ろう。働き方革命はここから始まる!
「Windows10」が世に出て、はや2年近くが経過した。当初「『10』にしたらOfficeのファイルが開けなくなった」などの不具合報告が噴出していたのを覚えている人もいるだろう。「OSの上にOSを上書きすれば不具合が出るのは想定内なんですが、『10』の場合、一代前の『8』の評判が圧倒的に悪かったため、それを引きずって過剰にヘイトを集めてしまった面がある。もともとは『8』への反省から、より『7』に近い形へ作り直されたOSなので、使い勝手は決して悪くありませんよ」と話すのは、ITライターの柳谷智宣氏。
頻繁に行われるOSの更新も不評だが「作業中に更新されそうになったら『後で実行』を選べば済む話。更新によって不具合が起きるのではないかと言う人がいますが、『10』では『クリエイターズアップデート』という、いわば“人柱”による試用を経てからメジャーアップデートを行っているので心配無用。むしろ、更新をスルーし続けるほうが、セキュリティ対策の遅れなどで周りに迷惑を掛けます」。
誤解も解けたところで、ではそろそろ「10」に乗り換えようか……と思った人には残念なお知らせだが、無料アップグレード期間は昨年の7月にとっくに終了している。無料期間中に一度でも乗り換えを試した人なら、結局「7」に戻していたとしても、再び「10」にアップグレードするのは無料だが、これまで完全スルーを決め込んできた人は、アップグレードに1万5000円払わなければならない……。
「なので、今から『10』に乗り換えようという人はPCごと買い替えたほうが絶対おトク。あと1万円プラスするだけで、Win10搭載のノートPCが手に入ります(HPの最安機種は2万円台後半)。このクラスだと多少、動作が重く感じるかもしれませんが、5万円台~の機種ともなれば、普通の作業をする分には問題ありません」
<知っトク! 新常識ベスト3>
・OSだけアップグレードするよりPCごと買い替えろ
・Win10マシンは5万円台のもので十分
・OSの更新を先延ばしにし続けるのは絶対ダメ
【柳谷智宣氏】
ITライター。週刊SPA!「ギークロ」でおなじみ。『週刊アスキー』ではWindows10の連載を持つなど、これまでに300本以上の「10」関連の記事を執筆
― 仕事が10倍はかどるPC・スマホの新常識 ―
今さらの乗り換え組に贈るWindows10の新常識
この特集の前回記事
ハッシュタグ