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「営業しないNo.1キャバ嬢」に学んだ相手の信頼をつかむ極意――年10億円稼ぐ歌舞伎町の女社長

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。
内野彩華

 内野彩華

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第10回は「稼ぐキャバ嬢は営業しない」というお話です。

5年で5000万円を貯蓄した伝説のキャバ嬢

 「稼ぐキャバ嬢」と聞いて、私が思い出すのは、かつてうちの店で働いていた栄子のことです。  彼女はほとんど営業をしないにもかかわらず、4年間ナンバーワンの座に君臨しつづけ、5年間で5000万円を貯蓄しました。  もちろん歌舞伎町には月1000万円以上稼ぐキャバ嬢もいます。しかしながら、税金だけで約500万円くらいになるうえ、出費や交際費も増えるので、「貯蓄」で5000万円を超えるのは大変なことなのです。また、当時はまだ店が小さかったので、ナンバーワンでもそのくらいでした。  やがて、栄子は、お客様の一人だったIT営業マンと結婚しました。その後、彼に出資をして会社を設立、自ら社長に就任したのです。  彼女は格別美人だったわけでも、お客様への営業活動に熱心だったわけでもありません。そんな彼女がなぜ突然、ナンバーワンになれたのでしょうか?

不運をバネにした栄子の生い立ち

 田舎から上京してきたばかりの栄子は、どこにでもいる普通の女のコでした。  唯一の悩みは、母親が新興宗教にハマって、資産のすべてを貢いでしまったこと。両親はその後、離婚。栄子は母方に引き取られることになりました。  栄子の母親は小さい頃から体が弱く、喘息を患っており、その体質改善のため宗教にのめりこんでいったそうです。「いくらお金をつぎ込んでも治らない自身の体を憎んだせいで、両親は離婚してしまった」と、栄子は悲しんでいました。  そのせいか、彼女は健康にとても気を遣っていました。タバコは吸わず、お酒も飲めないので、お店ではいつもトマトジュース。入店して1年間は、特に目立った売り上げを上げることもなく、平凡に過ごしていました。  しかしながら、勤務態度はすごく真面目でした。「私に会いに来てくれた人が、私がいなかったらガッカリするから」という理由で、店を休むことも、遅刻もほとんどしない。店にとってはとてもありがたい存在でした。今思うと、彼女が躍進できた理由は、ここにあったのかもしれません。
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ナンバーワンになるための3つの要素
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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