R-30

もし落ちこぼれキャバ嬢が稲盛和夫の『働き方』を読んだら?――歌舞伎町10億円女社長の教え

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第8回は「人材を育てるには自分の仕事を好きになろう」というお話です。

内野彩華20

内野彩華

 水商売を生業としている私は、仕事について悩んでいた時期がありました。その悩みが解決したのはあるお客様に教えられた一冊の本との出会いがきっかけでした。

「キャバクラって一体、何様なんだろう?」


 キャバクラは因果な商売です。

 キャバ嬢は彼氏がいないフリをしながら、お客様の相手をして、1時間あたり1万5000~2万円のお金をいただきます。お客様と食事をしてから店に入る「同伴」というシステムもあります。豪華な食事をごちそうしてもらったうえ、同伴料3000~5000円をお客様からいただくのです。

 言ってしまえば、疑似恋愛的な関係でお客様を騙しているのです。そのうち私は「キャバクラって一体、何様なんだろう?」と疑問を抱くようになりました。

 何よりツラかったのは、お客様が私のことを好きになっても、その気持ちに応えられないことでした。

 そんなの当たり前とわかっていました。しかし、表向きはニコニコと笑っていても、内心ではお客様と接することに激しい抵抗があり、「水商売は悪い仕事だ」と日々卑下していました。キャバクラという仕事にどっぷり浸かっている私自身のことも、どんどん嫌いになってしまったのです。

中川さん「俺は人の何百倍も努力してる」


 そんなとき、中川さんと出会いました。彼と初めて出会ったときのことは鮮明に覚えています。中川さんは苦難の中で会社を立ち上げた、立志伝中の人です。しかし、その第一印象は最悪でした。

 中川さんはお客様を接待するため、私のお店にやってきました。最初のうちは楽しく盛り上がっていた接待の席ですが、そのうち同席していた後輩が「中川さんは天才だ」と持ち上げ始めます。

 すると、中川さんは「俺は天才じゃない」と否定し、「俺は人の何倍も、何十倍も、何百倍も努力してるだけだ」と言い放ちました。しかし、その後も後輩はしつこく「いやいや、天才だ」とおだてて、それをまた中川さんが否定しました。

 そんなやり取りを繰り返すうち、なんと中川さんが熱くなって、暴れだしたのです。

次のページ 
本気で怒る中川さんはカッコいい?

1
2





おすすめ記事