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家では邪魔者扱いされる夫、今日も家族のためにカネを稼ぐ…負け組50代の家庭事情

給料泥棒、ガハハおじさん、名誉副部長etc. 存在自体が目障りな50代社員はどの会社にもいるが、彼らとて望んで“負け組”になったわけではない。負け組50代の主張と打算に耳を傾けつつ、誰もが通る“加齢”の恐怖にどう抗うか、その中から学んでいこうではないか。

家庭内で孤立することも

家庭内孤立 職場内で孤立しがちな負け組50代だが、なかには本来安らぎの場である家庭でも孤立しているケースが珍しくない。  銀行マンの植田尚也さん(仮名・51歳)は、妻とは14年間セックスレス。高校生と大学生の娘2人は妻の味方で、「自分を除け者にして、3人で食事や旅行に出掛ける」と嘆く。 「ここ数年は父の日のプレゼントはもちろん、感謝の言葉やメールすらありません。なるべく家にいたくないので仕事後は職場の福利厚生で使えるスポーツジム、休日も図書館に通っています。家族にとって私は単なるATMでしかなく、時々何のために働いているんだろうってやるせない気持ちになります」  一方、大手保険会社に勤める品川裕介さん(仮名・49歳)は結婚15年間のうち、3年目から単身赴任。「転勤先にもついてきてくれると言ったから一緒になったのに『やっぱり地方に行きたくない』とあっさり撤回。子供がいなければとっくに別れています」とボヤく。 「九州の営業所に赴任して3年たちますが、家族が来たことは一度もありません。たまに家に戻っても寝室は別ですし、嫁は息子を介してしか話をせず、その息子の態度もよそよそしい。求めていた家族の姿とあまり離れすぎて、嫁や息子にとって自分が必要な存在とはとても思えない。ただ、それでも自分から切り捨てる勇気はないんです」  こんな扱いをされてまで家族のために働く50代負け組たち。あまりにも寂しい……。 ※写真はイメージです ― 負け組50代の背中 ―
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