アフィブログがコミュニティに。副業でリーダーになる時代<魂が燃えるビジネス>
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第35回
私の友人にゲームをテーマにした、アフィリエイトブログを運営している男がいます。気に入ったゲームのレビュー記事を書いてアクセスを集め、そのソフトやゲーム機の広告料で稼いでいます。
最近のゲームは映像だけでなく音響も作り込まれています。そのためのヘッドホンやスピーカーなどもアフィリエイトできるので、副業レベルの作業量で毎月そこそこの利益になるそうです。彼自身がもともとゲーム好きなので、そのブログは趣味と実益を兼ねていました。
これだけならば普通のアフィリエイトなのですが先日一年ぶり会ったところ、運営方針が大きく変わっていました。彼は作品レビューだけでなく、コミュニティを運営するようになっていたのです。
事の始まりはツイッターでした。ブログは更新頻度が一つの鍵ですが、一つの作品に対して自分が思い付く感想などたかが知れています。そこで彼はツイッターで、みんなの感想を募ることにしました。
まず「このゲームの感動した場面」といったお題を自分で発案、ツイッターに投稿してコメントをもらい、それをブログ記事としてまとめます。その繰り返しによってやりとりが深まり、コミュニティができていったそうです。
アフィリエイトブログは嫌われることが珍しくありません。SNSのコメントを勝手に引用したり、面白い記事にするために掲示板で煽るようなコメントを書き込んだりするからです。「アフィ乞食」という呼び名はそれを物語っています。
しかし、彼は違います。それどころか感謝さえされています。ゲーム会社に在籍されているイラストレーターにツイッターアイコンを描いてもらったり、自分がレビューしたゲームの開発スタッフさんと直接やりとりしているそうです。さらに開発陣が彼のブログを参考にしているらしく、彼自身もとても喜んでいました。
こうした一連の展開を、専業ではなく副業で実現してしまうのがネットの魅力です。SNSが普及して、簡単にコミュニケーションが始まるようになったのが理由でしょう。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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