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「軽自動車より中古ゼロクラウン」が経済的に賢い選択だと考える現実的な理由

 腕時計投資家ですが、クルマも大好きな斉藤由貴生です。

 みなさん経済的なクルマといえば軽自動車というイメージが強く、実際多くの人が軽自動車を選んでいると思います。しかし、軽自動車は年々進化しているとはいえ、快適性が驚くほど良いとは思えません。また、カーテンエアバッグ装着車の少なさは、いざという時に頭部の保護ができないため安全性能にも疑問が残ります。そして最近の軽自動車はそこまで安くなく、中古車でも意外と価格が高いのです。軽自動車が好きだから買うというのなら、とても良い購買行動だと思いますが、「なんとなく経済的だから買う」というのであればオススメできません。

 ということで今回は、これまで自腹でロールスロイスを含む中古車を数十台乗ってきた私が、本当に経済的である「ドケチ快適なクルマ」をご紹介したいと思います。

 そのクルマとは、トヨタのクラウンです。

12代目クラウン、通称「ゼロクラウン」。写真はクラウン・アスリート。ほかにクラウン・ロイヤルサルーンがある

 通称「ゼロクラウン」として有名な12代目クラウンは大ヒットしたクルマですが、そのクラウンらしからぬ見た目に、往年のクラウンファンからは「クラウンじゃない」ともいわれたクルマです。

「クラウンは11代目(170系)まで」という意見をよく聞きますが、ゼロクラウンに乗るまでは私もそれに同感で、8代目(130系)までがクラウンなどと思っていました。しかし、あるきっかけでゼロクラウンに2週間乗る機会があり、それを機にゼロクラウンへの評価が180度変わったのです。

 当時の私は三菱プラウディアというレアカーに乗っていたのですが、ある日バックしてきたクルマにぶつけられてしまいました。そして、修理の際に代車としてやってきたのがゼロクラウンだったのです。正直「クラウンか」とやや残念な気持ちになったのですが、三菱ディーラーを出てアクセルを踏んだ瞬間、「なんだこのスムーズな加速は!」と驚いた記憶があります。加速力だけでなく、安定したコーナリング感覚も「凄い!」と思わせられる性能でした。そして内装のクオリティも、認めたくありませんでしたがプラウディアより上質感があったのです。

 街中でよく見かけるため、決してレアさも面白さもないゼロクラウン。マニアックなクルマ好きからするとなかなか興味を持てないクルマかもしれませんが、乗るととても良いクルマということが分かります。また、ゼロクラウンに驚かされたのは、乗ってから数十分の間だけではなく、乗れば乗るほどさらなる良さがどんどん出てくるといった感じでした。

 特に驚いたのが燃費の良さ。私の代車は3リッターのアスリートだったのですが、そのクラスのエンジンでありながら、東京都内を中心に走ってリッターあたり8kmという記録。ちなみに都内は信号も多く、交通量もかなりあるので燃費が悪くなりやすく、プリウスでもリッター13kmぐらいしか走りません。

ゼロクラウンの前期 3リッター・アスリートは走りと燃費のバランスに長けている

 すっかりゼロクラウンの虜になった私は、プラウディアが戻ってきてもクラウンの走りの良さが忘れられず、2年後に購入。ロイヤルでも良かったのですが、代車で経験した走りが忘れられなかったため、少し高かったアスリートの3リッターを選択しました。3年ほど所有したのですが、その際見えてきた“イヤなところ”もなく、故障もしませんでした。ちなみに、ゼロクラウンに乗っているときも信号待ちでぶつけられ、代車に乗る経験があったのですが、その際やってきたのは13代目クラウンの2.5リッター。そのクルマがきっかけで気づいたのですが、2.5リッターと3リッターでは燃費が大して変わりませんでした。

 ゼロクラウンは、これまで数十台いろいろなクルマに乗ってきた私の経験からしても、とても良くできたクルマです。そしてこれほど良くできたクルマが、なんと今50万円程度で手に入るのです。

 走行距離10万km以上、修復歴ありなどという条件の個体ではなく、走行距離5万km程度のきれいな個体でも50万円程度で売っています。驚くべきことに、トヨタ系ディーラーでもその価格帯で売っていることがあり、それらは1年保証が付いている個体もあります。

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どんな個体を選ぶべきか

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう




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