慶応卒、40代独身男の転職貧乏人生「最初の会社の同期は年収1000万円…後悔しかない」
結果、400万円程度だった年収が転職後には700万円を超えるまでになったという。だが……。
「給料はよかったのですが、その会社は中途採用の社員を育てる環境がまるで整っていない。逐一質問していたら面倒がられて孤立してしまったんです。そのうえ強制参加の飲み会が毎日のようにあるのがキツかった。飲めないのに飲まされて、帰宅も遅くなるからツラくてツラくて……」
しばらくは耐えたが、ストレスと酒の飲みすぎで体調を崩し、2度目の転職。現在の会社に入社。
「給料はたいして減っていないと思っていたんですが、貯金が全然できなくなりました。さらに追い打ちをかけるように、最初に入った会社の同期の年収が1000万円を超えたと聞いて愕然。30歳を過ぎてから一気に増えたそうです。もちろん結婚して子供もいる。なのに、僕ときたら今も独身の一人暮らしで……。なんであのとき我慢して働き続けなかったのか」
そんな後悔もあってか、ついつい転職によるキャリアアップに望みを持ってしまうのだとか。
「40歳の経理マンにロクな転職口がないことはわかっていても、期待してしまうんですよね」
ビギナーズラックでギャンブルにハマるかのごとく津田さんの人生は大きく狂ってしまったようだ。
<転職のプロが斬る敗因>
●転職グセがついた――専門スキルのない40代の価値は激安
「この方の経歴を見ていると、職種が営業事務→総務→経理と一定していないんですね。こういうゼネラリスト型は転職市場では弱い。次のチャンスは期待薄ですから、どうか今の会社を辞めないで!」(人材コンサルタントの小林毅氏)
「独身の人は、こういう“逃亡型”の転職を気軽にしてしまいますよね。抑止力のために家庭を持つのも重要なことかもしれません」(キャリアコンサルタントの高野秀敏氏)
― [転職貧乏]にハマる人の共通点 ― 1
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