容疑者の共通点は?「茨城日立 妻子5人殺害事件/東名高速追突事件」周辺取材で浮上した人物像
今年6月、福岡県出身の男・石橋和歩容疑者が東名高速道路で妨害行為を行ったのちに、追突事故を起こさせ夫婦二人が亡くなった事件と、茨城県日立市で10月、父親・小松博文容疑者が妻と子ども5人を殺害し自宅に火をつけた事件。
「あい(ヤツ)がヤクザて? 冗談でしょ? シャバい奴やったちぃ」
「ドングリが奥さん殺した? 本当ですかそれは?」
いずれの事件も容疑者はすでに逮捕され、テレビや新聞、週刊誌で大きく取り上げられた。だが、容疑者の周囲を取材をしていると、二人の男に共通する「ある側面」が浮かび上がってくる。
「筑豊の荒くれ者が起こした事件、ってネットに書かれとったが、あいつは地元でも存在感のなかヤツでね。成人式くらいの頃に、地元のゲームセンターで中学生か高校生くらいの手下とタマっとったけど、年下からしか相手にされん、ダサかヤツやった」
こう証言するのは、石橋容疑者の中学・高校時代を知るかつての同級生の男性だ。男性によれば、石橋容疑者は同級生のなかでも存在感が薄く、成人後にたびたび開催される同窓会や飲み会にも参加しなかったという。一方、数年前に石橋容疑者と付き合っていた女性の友人は、石橋容疑者のまったく別の顔を目撃したともいう。
「普段は温厚というか、何にでも無気力で、ボーッと頼りない感じだった。でも車に乗ると豹変したし、彼女に対しても暴言がすごかった。コンビニや飲食店の店員にも横柄な態度で、すぐに怒鳴り散らしていた。それがカッコいいとでも思ったんでしょうけど。今回も女の前でいいとこを見せようとしたんじゃないでしょうか?」
報道によれば事件当日、石橋容疑者は交際関係にあった女性を助手席に乗せていたという。彼女の前で良い格好をしようとして、幸せな一家が乗った車にイチャモンをつけ、そして夫婦が亡くなる事故を引き起こしたとしたなら……。事故の実況見分の際、警察に連れられ現場を訪れた石橋容疑者は、手を合わせたかと思うと、その後はアクビをするなど、自身が犯した罪の大きさをまったく理解できていないようにも思える。
東名高速追突事件、茨城日立アパート火災事件…容疑者に共通するお粗末な内弁慶さ
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