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半裸の男たちがスタジアムに大量発生! 土壇場でのW杯予選突破にアルゼンチンサポーター大興奮

 グループリーグも最終節を迎えて数々のドラマが起きている。昨日は前回優勝の王者・ドイツが韓国に0-2で破れ、グループ最下位で敗退。予選落ちはドイツの歴史上、最初にして最大の屈辱となった。またスペインも予選敗退も考えられた状況でなんとか引き分け、勝ち点1を手にし予選通過を決めた。

街中でアルゼンチンサポーターがお祭り騒ぎ


 そんなドラマに記者も立ち会った。26日(現地時間)にサンクトペテルブルクで行われた、アルゼンチン×ナイジェリア戦だ。アルゼンチンはこの日までのグループリーグ2戦で1分1敗と振るわず、第2戦のクロアチア戦では0-3と完敗し、予選敗退が濃厚となっていた。

 ロシアの旧都で、第2の都市サンクトペテルブルクは、前日からアルゼンチン人が大挙して押し寄せ、街中がお祭り騒ぎ。水色と白のタテジマユニフォームを着た連中が、酒場やパブリックビューイングで、応援歌を歌うなど大騒ぎをしていた。

地下鉄駅構内ではナイジェリア人もアルゼンチン人もハイテンション

 試合当日はさらにすごかった。スタジアムに向かう地下鉄では歌に合わせて天井を叩く、口笛を吹くなどハイテンション。乗り合わせたロシア人たちが他の車両に逃げ出すほどの“圧”を醸し出していた。

地下鉄駅構内のエスカレーターで歌い、壁を叩く

バンバン叩くのでエスカレーターが揺れる揺れる

 それはスタジアムに入っても同じだった。7万人近く入るサンクトペテルブルク・スタジアムの9.5割が白と水色。そのなかでも女性がほどんどおらず男、男、男。前述したコロンビアサポーターが家族連れや一族郎党で来ているのとは大違い、ほとんどが「野郎」なのだ。

サンクトペテルブルク・スタジアムは黒川紀章氏の設計。市内中心部からは離れた臨海地帯にある

傾斜があり、ピッチとも近く見やすいスタジアム。やはり専用球場はいい

誰彼ともなく歌が始まり、みな騒ぐ

 野太い声のチャント(応援歌)。それも誰かがリードを取るのではなく、自然発生的に起こる手拍子と歌。それがスタジアムに反響して恐ろしいほどまでの迫力を生む。この日も日本代表のユニフォームを着ていた記者が恐怖を覚えるほど前後左右がアルゼンチン人なのだ。

マラドーナ(中央の水色)降臨! 神には光が差している

 試合開始直前、あのマラドーナが会場に姿を表わすと異様な興奮状態。「マラドーナ!マラドーナ!」のコールが響き渡る。

選手が登場すると、興奮のるつぼに

 試合が始まるとその興奮状態がひと段落。今度は固唾を飲んで試合に没頭する彼ら。この試合負け、引き分けでもダメ。グループ首位のナイジェリアに勝ちが絶対条件となっていたため、緊張感は半端ない。

30~40代のオッサンが一番多い

 その緊張が破られたのは前半14分、アルゼンチンのアイコンにして、絶対的エース、メッシがロングボールから絶妙なトラップで縦へ抜け出し、利き足とは違う右足でゴール! 「ウォーーーーー!」という雄叫びが前後左右からあがる。記者の真後ろの3人組は超興奮状態。半狂乱で抱き合っている。

メッシのゴールの瞬間、ツバも飛んできた

 これはヤバイ……。’14年のブラジル大会でコロンビア×ウルグアイ戦を観戦したときも感じた、何かしらの恐怖。部外者がいてはならないような、強烈な空気。記者はかつてこんなに興奮する人々を見たことがない。

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その興奮が怒りに変わったのが後半4分

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