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街中にいる“怪しいヤツ”の見分け方。精神状態は目線・姿勢・指先に表れる

 漫画喫茶と新幹線内で立て続けに起きた無差別殺傷事件により、通り魔犯罪の密室化が危惧されている。想定しうる限定的状況の中で危険人物と接触した場合の回避策と対策を考察した。

犯行直前の精神状態は、目線・姿勢・指先に表れる

加害者例

うつむき、全身に力が入り肩が前に出た「卵形」と呼ばれる姿勢で固まっている。加害行為直前に見られる。(臨床心理士・向後善之氏による実演)

 一言で「怪しいヤツ」といっても、特徴を知れば、幾分違うはず。臨床心理士の向後(こうご)善之氏は、加害行為直前の人間の特徴をこう話す。 「まず違和感があるのが目線です。目線をずらすことで、相手がヒトではなくモノとなる。また、憎い人を重ね合わせて『投影』をすると、いくらでも攻撃できてしまう」  姿勢にも特徴がある。 「下を向き肩が前に入った卵形の姿勢で、指先が不自然に上を向き、全身に力が入ってブルブルと震えた状態になります」  もし、そうした人物と対峙したらどうしたらいいのか。 「呼吸を合わせないことです。興奮状態に対してゆっくりと呼吸すると相手の調子が狂います。何より自分を落ち着かせて逃げ場所を判断するために有効です」  精神が不安定な人は鬱状態から自殺に至るケースが多いが、事件を起こす人との違いは何なのか。
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『誰の心にもヒトラーがいる』
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