更新日:2018年12月07日 21:33
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「最後のクラウンらしいクラウン」は何代目? ワゴンも直6エンジンもハイブリッドもラインナップ

 やっぱりクラウンが大好きな腕時計投資家の斉藤由貴生です。  前回の記事では、クラウン史上もっとも売れた8代目をご紹介したのですが、今回は、1999年に登場した「11代目(170系)」をご紹介したいと思います。

ラインナップが大きく変わった11代目クラウンの特徴は?

11代目クラウン

 11代目クラウンは、ラインナップの構成が大きく変わった世代で、それまでの「セダン/ハードトップ」が、この世代からは「ロイヤル/アスリート」となりました。特に、ハイヤー、パトカー、個人タクシーなどが、それまでのクラウンセダンから、一般車と特に変わらないクラウンに変わったため、街の景色が変わった印象もありました。特にパトカーがロイヤルになった様子は「高いほうのクラウンを警察が採用した」というように見え、最初は印象がよくありませんでした。それは覆面パトカーも同様で、一般車と区別しづらい感じになったのは、このころからだといえます。

最上級グレードにもワゴンがあるのは11代目だけ!

 この世代ではワゴンも新しくなり、歴代クラウンとして唯一セダン系(ハードトップ)と遜色ない構成となったのです。過去のクラウンにもワゴンは存在していましたが、最上級グレードにはワゴンが存在しなかったのです。特に3リッター車は、意外にもワゴンへの採用は歴代でこの世代のみとなっています。

クラウンらしい見た目といわれた最後の世代でも、アスリート系のワゴンとなると従来のクラウンとは雰囲気が異なる。ノーマルでもヤンキー臭が漂う見た目

クラウンにも初めてハイブリッドモデルが登場!

 搭載されるエンジンのラインナップも特徴的です。この世代にはトヨタのハイブリッドモデル第3弾、かつクラウンとしては初のハイブリッドモデルが登場。これはマイルドハイブリッドと呼ばれるシステムだったのですが、プリウスのようなハイブリッドではなく簡易的なハイブリッドという内容でした。  ラインナップされたエンジンは全てが6気筒だったのですが、最後の直6エンジンが採用されたクラウンでもあります。排気量のラインナップも豊富で、2リッター仕様も存在。なかでも、もっともインパクトが強いのは「アスリートV」に搭載された2.5リッターのターボエンジンだといえるでしょう。このエンジンは、ヤマハが開発したスポーティーなエンジンなのですが、後にも先にもこのような趣旨のエンジンは、11代目クラウンにしか採用されていません。

アスリートVには名機1JZ-GTEが搭載される。見た目は古いクラウンでも強力な加速を実現させる

 そして、そのターボエンジンを搭載する「アスリートV」というグレードはワゴンにもきちんと採用されており、クラウンとしては異例の「爆速ワゴン」となっています

アスリートVのホイールは前後でサイズが異なる。その効果は絶大で、この時代のクラウンらしくないほどよく曲がる

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安全、環境、ITが進化したモデル
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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