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国産ワインと日本ワインの違いは? ワイン通を気取るなら知っておきたいこの違い

― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第23回 ―  国産ワインと聞いて、どんなイメージがあるでしょうか。日本で栽培したぶどうを使って日本で醸造したワインというイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、海外から濃縮したぶどう果汁を日本で醸造しても国産ワインと言っていいのです。実際、この方法で作られているワインも多く、別に粗悪と言うわけでもありません。安価に飲みやすいワインが店に並ぶのですから、メリットもあります。  とはいえ、濃縮果汁を醸造する際に、通常は許されない水を加えるわけですから、クオリティの高いワインにはなりません。日本で本気で作っているワインのレベルがそのようなイメージになってしまうのは困ります。

日本版ワイン法施行で明確になったワインの定義

 ヨーロッパでは昔から、原産地を呼称するには厳しい規定を定めています。関係ないところで作ったスパークリングワインを「シャンパン」と呼ぶことはできないのです。フランスの原産地統制呼称「AOC」は1935年に制定されています。原産地を名乗るためには、その地域で収穫されたぶどうを使ったうえ、ぶどう品種やアルコール度数、生産量、醸造方法などの規制をクリアする必要があるのです。そのおかげで、粗悪なワインが減り、消費者が美味しいワインをきちんと選べるようになりました。

AOCシャンパーニュはものすごく厳しい規則がありますが、そのぶんクオリティが担保され、世界中で愛飲されています

 日本でも同様の課題は認知されていましたが、2015年にやっと「果実酒等の製法品質表示基準」という国税庁告示第18号が交付されました。そして、3年後の2018年10月31日に施行されたばかりです。これがいわゆる日本版ワイン法と呼ばれているものです。  日本ワインは、日本で国産ぶどうのみを原料として、日本で醸造されたワインということになります。この条件をクリアすれば、まず裏のラベルに「日本ワイン」と表示されます。  さらに、特定の条件をクリアすれば表ラベルに地名やぶどう品種を記載することも可能です。
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日本版ワイン法施行は美味しいワインが増えるチャンス
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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