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国産ワインと日本ワインの違いは? ワイン通を気取るなら知っておきたいこの違い

日本版ワイン法施行は美味しいワインが増えるチャンス

 例えば、東京ワインと呼ぶのであれば、東京で収穫したぶどうを85%以上使用し、東京の醸造所で作る必要があります。「東京産ぶどう使用」とぶどうをアピールしたいなら、その地域で収穫したぶどうを85%以上使用している必要があります。ぶどうは別の収穫地だけど、醸造所のある場所を利用し、「東京醸造ワイン」と記載することもできます。その場合は、ぶどうは別のところで採れたことを記載する必要があります。ぶどう品種も同様で、記載している品種を85以上使っている必要があります。ヴィンテージも同様で、同じ収穫年のぶどうを85%以上使用している必要があります。

国税局の資料に記載されている日本ワインの表ラベル表示例です(画像は国税局の資料より)

ワインのラベルからは、色々な情報が読み取れます(画像は国税局の資料より)

 日本ではフランシスコ・ザビエルやペリーがワインを持ち込んでいますが、日本ワインが本格的に作られ始めたのは1877年。実は、まだ約140年しか経っていないのです。しかし、近年日本ワインのクオリティは急激に向上し、世界的なワインコンクールで金賞を受賞する銘柄まで出てきています。日本版ワイン法の施行は、作り手からすると面倒なことも増えることになりましたが、日本のワインのブランディング向上にもつながります。飲み手側からすると美味しいワインがわかりやすくなります。  最近は、レストランやバーでも日本ワインを扱っているお店が増えています。今晩の夕食には、日本ワインを合わせてはいかがでしょうか。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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