清水ミチコの実家、飛騨のジャズ喫茶に行ってみた
江戸時代の城下町や商家町が数多く残り、「飛騨の小京都」と呼ばれる岐阜県高山市。JR高山本線高山駅前にあるのが清水ミチコさんの弟、清水イチロウさんがオーナーを務める「if珈琲店」だ。
ジャズが流れる店内はアンティークな家具や小物でまとめられた落ち着いた雰囲気。市内の散策でひと息つくにはぴったり。
「69年に父が高山で初のジャズ喫茶として開店させました。本当はミチコも店を継ごうと思ってたんですよ」と、イチロウさん。
ミチコさんは短大卒業後、父親が営んでいた喫茶店を継ぐためにパティシエを志し、何軒かの洋菓子店で修業していた。その傍らでラジオ番組にネタを投稿していたこともあり、当時働いていたデリカテッセンの店主の紹介でラジオの放送作家兼出演者となった。その後、独特のキャラクターと個性的な芸風でトントン拍子で人気者になったのだが……。
「私は東京で映画監督をめざして勉強していました。ところが、父親から従業員が辞めたから手伝ってほしいと言われて、10年ほど前に戻ってきたんです」
ミチコさんは名古屋方面で仕事があれば立ち寄るのはもちろん、店のためにとスイーツのメニューも考案した。看板メニューとなっている「かぼちゃのプディング」(350円)がそれだ。
実際に食べてみると、かぼちゃの素朴な甘味が口の中でじんわりと広がる。アンティークな店の雰囲気と相まって、極上のまったり感が味わえる。他店のモノマネではなくオリジナルの味だ! ちなみにミチコさんの十八番である桃井かおりや矢野顕子のモノマネは高校時代からやっていたという。
「テレビでミチコがモノマネしているのを見ると、今でも照れくさくて恥ずかしくなります(笑)」
【if珈琲店】
岐阜県高山市花里町5-18
電:0577-32-1511
営:7:30~17:30(16:30 L.O.) 木曜定休
― 有名人の家族が経営する飲食店グルメガイド【9】 ―

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