仕事にはニーズがあります。では、彼女のニーズは何でしょう。「離婚の悩み」や「夫のパワハラの悩み」でしょうか。グーグルで検索するなら、そうかもしれません。でも、本当のニーズは違います。 　人間は誰もが悩みを抱えています。「死んだほうがマシなんじゃないか」と思っている人がいます。「生まれてこなければよかった」と思っている人がいます。あまりの絶望で一歩も動けなくなっている人がいます。どうしてそれがわかるのか。他ならぬ自分自身がそうした絶望を経験しているからです。 　そんな絶望を経験した自分が、「誰かのために何かできることはないだろうか」と考えた先に見えてくるのが志です。自分の志と相手のニーズが一致した所に「大きな仕事」があります。 　仕事とは何でしょう。「お金をもらうために働くのが仕事」というのも間違いではありません。しかし経済的成功や社会的成功を望むなら、「世の中を変えたい」「世間をあっと言わせたい」と思うなら、希望も絶望も含めた自分の人生全体でぶつかっていく必要があります。 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』（扶桑社）が発売中