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知ったかぶりおじさんが語る「EVの恥ずかしい誤解」いつか部下の前で恥をかく危険性も

 欧州を中心に自動車のEV(電気自動車)化の波が加速しているのは、ニュースなどでもご存じのとおり。将来を見すえて、世界の主要自動車メーカーが数多くのコンセプトカーを発表しているのがEVなのだ。とはいえ、「EVって、まだまだ不便なクルマでしょ?」と思っている人も多いだろう。しかし、そういった思い込みは、いつか思わぬ恥をかく危険性がある。

「EVは不便でしょ!」は大いなる誤解!?

「しょせんEVってさ~」と語ってしまう恥ずかしい誤解


 現時点でもっとも売れているEVといえば、海外メーカーのEVではなく日産自動車のリーフだ。その販売台数は2018年6月末で世界累計34万台を突破。EVとして世界最多記録を更新している。クルマの本場、欧州でも累計10万台以上を販売するなど「世界で最も成功しているEV」、それがリーフなのだ。

「世界で最も成功しているEV」日産リーフ

 それでも、いまだにEVにネガティブなイメージを持っている人は多い。確かに、EVが世の中に出だした当初は、走行距離や充電設備の少なさを不安視する声も多かった。しかし、それも過去の話。最初に手に入れた情報だけで良し悪しを判断し、その後、情報をアップデートしないまま「しょせんEVってさ~」と、自慢げに古い知識を披露している「EV知ったかぶりおじさん」になっている危険性があるのだ。しかも、最新のEVは単に電気で移動するだけのクルマではないとか。

 そこで今回は、そんな大いなる誤解を抱いたおじさんを一掃すべく、EV知識の最新情報をまとめてみた。

おじさんの誤解その1 車両価格や充電費用が高い!


 EVは「車両価格や充電費用が高い」なんて思ってはいないだろうか? 例えばリーフは、2010年に初代モデルが登場し、2017年に新型として2代目にフルモデルチェンジ。EVなので、一般的なクルマと違ってガソリンなどの燃料を使用せず、自宅や充電ステーションで、充電して利用する。

 40kwhの駆動用バッテリー容量を搭載してからは、フル充電からの走行距離は322km(WLTCモード)。充電時間は、急速モードで約40分、一般家庭で約16時間。日産リーフ(40kWhバッテリー搭載車)の価格は324万3240円(税込)~となっている(2019年1月現在)。

 加えて、日産のサービスプログラムを利用することで、月額2000円で急速充電器が使い放題になるプランもある。つまり、スマホのかけ放題のように、一般的なクルマでいう燃料代が定額になるわけだ。これでもEVの価格や充電費用は高いだろうか? 考えを改めるべきだろう。

おじさんの誤解その2 充電スポットが少ないから不便!


 「充電スポットが少ないから不便」というのも決めつけだ。普段EVに乗らない人は、街で充電スポットを気にしたことはないだろう。だからこそ、数が少ないと決めつけてはいないだろうか?

 実は現在、急速充電器と普通充電器を合わせれば、全国で2万9520か所も充電スポットがあるのだ。

 経済産業省の発表では、2017年度の全国のガソリンスタンド数は3万747か所。2016年度に比べて720か所減少しているという。増え続ける充電スポットと減り続けるガソリンスタンド数。この数が逆転する日も、そう遠くはないだろう。

経済産業省の発表では、2017度末時点で給油所(ガソリンスタンド)数は3万747給油所となっている(表内の※は職権消除分を除いた場合)

 ちなみに、一般財団法人電力中央研究所のシミュレーションによると、約30kmごとに充電器が設置されていれば、ガス欠ならぬ「電欠」は起きないとされている。東京都や神奈川県では、30分で約80%まで充電できる急速充電器が約10kmごと設置されていて、全国で見ても、平均26.5kmおきに急速充電器があるそうだ。

「充電スポットが少ない!」もまた、大いなる誤解である。

おじさんの誤解その3 長距離ドライブはムリ


「長距離ドライブはムリ」なんて考えも古い。EVにネガティブなイメージを持っている人の最大の理由は「航続距離に不安があるから」。充電スポットが増え続けているとはいえ、ガソリン車に慣れている人にとっては、同じぐらい走ってほしいと思うのは、仕方がないだろう。

 そんななか、新たに登場したのが新型のリーフe+だ。新型バッテリーを搭載したことで、40kWhに対して62kWh と容量が拡大されたのが最大の特徴だ。

日産リーフe+

 そのおかげで航続距離が拡大。リーフはWLTCモードで322kmだったが、リーフe+では458kmと大幅に延びたのだ。これで航続距離に対する不安も解消。全国各地に増えている充電スポットも活用すれば、安心してロングドライブができるようになる。

 しかも、新型バッテリーは急速充電時の充電効率がアップしているだけでなく、高出力タイプの急速充電器にも対応している。これにより充電時間も短縮されるなど、いいこと尽くめなのだ。リーフe+は1月23日に発売される。

 EVで通勤からロングドライブまで楽しみたい人はリーフe+、EVはちょっとした買い物など近所の利用がメインという人はリーフといった感じで、EVも使い分けができる時代に突入したと言えるだろう。

日産リーフ e+は、日本では1月23日、米国では2019年春、欧州では2019年半ばに発売される予定

日産リーフe+ Gグレード 
一充電走行距離:458km(WLTCモード)
バッテリー容量:62kWh
最高出力:160kW(218馬力)/ 4600-5800rpm
最大トルク:340N・m(34.7kgf・m)/ 500-4000rpm

日産リーフ Gグレード
一充電走行距離:322km(WLTCモード)
バッテリー容量:40kWh
最高出力:110kW(150馬力)/ 3283-9795rpm
最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/ 0-3283rpm

日産リーフと日産リーフe+の価格表

運転が苦手な人も安心!リーフ3つの魅力


 ところで、リーフのウリはEVであることだけではない。そもそもリーフは、「プロパイロット(高速道路同一車線自動運転技術)」や「プロパイロット パーキング(自動駐車支援機能)」も搭載する、未来的なクルマだ。

 ドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動で制御してくれるプロパイロットは、今や高速道路のクルージングには欠かせない機能だ。安心・安全の補助になるだけでなく、ドライバーの負担軽減にもひと役買っている。

 また、ボタン操作だけで車庫入れや駐車をしてくれるプロパイロット パーキングは、車庫入れや駐車が苦手な人には、ありがたい機能だ。ドライバーは駐車位置を指定するだけで、あとはリーフが駐車スペースにクルマを停車してくれる。

 加えて、アクセルペダルだけで加減速できる「e-Pedal」も好評だ。一般的にクルマは、アクセルペダルを踏んで加速したのち、ブレーキペダルに踏みかえて減速するが、リーフは加減速をアクセルペダルだけでできる。つまり加速も減速もワンペダルでOKなのだ。

 アクセルペダルを踏んで加速したあと「ジワ~っ」と戻すと、戻した速度に比例するかのようにリーフも減速する。一方、アクセルペダルを急に戻すと、今度はリーフも急減速。アクセルペダルとクルマがつながっているような一体感は、クルマを意のままに操っているかのような感覚を味わえる。特にストップ&ゴーが多い日本の道路事情には、アクセルとブレーキのペダルの踏みかえ頻度が少ないe-Pedalはピッタリだ。

 クルマ好きから運転が苦手だと思っている人まで、この感覚は一度、体験してみるべきだ。

移動のためだけじゃない!EVのインフラとしての魅力


 ところで、リーフはただ電気で走るだけのEVではない。日産が提供するエコシステムの「ニッサン エナジー」によれば、リーフなどのEVとエネルギー・システムをつなぐことで、車載バッテリーの充電に加え、そのバッテリーに貯めた電力を家やビルに給電することもできるようになるだけでなく、その電力を電力網に供給することも可能になる。

 すでに日、米、欧などの市場で複数のパートナーと協業し実証実験を開始。実証実験完了後には実用化に向けた準備を進めていく予定となっている。

「ニッサン エナジー」のイメージ

 このほかにも「ニッサン エナジー」では、アプリや車載ナビを使った充電場所の案内や、車載バッテリーの二次利用として、電動フォークリフトの動力源などの再利用・再製品化も推進する。

 EVは、もはや移動だけが目的のただ電気で動くクルマではない。生活のなかで、さまざまな用途に使える、社会インフラの一つになっているのだ。このようにまだ進化の過程にあるEV。小まめに知識をアップデートしないと、知ったかぶりのイタいおじさんになってしまうので、ご注意を。 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/池之平昌信>

■日産リーフのホームページ

提供/日産自動車

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