千葉のJUAGARさんが語る、デーモン閣下、みうらじゅんとの思い出
本籍=JUAGAR星 住所=JAGUAR国JAGUAR県JAGUAR市JAGUAR町1丁目1番地。その独特な風貌とハスキーボイス、そして溢れる千葉愛で、バラエティ番組『月曜から夜ふかし』出演でも話題になったJUAGAR(ジャガー)さん。その音楽活動は30年以上に渡っており、ついにこの度ベストアルバムが完成! 楽曲に込める思いとは。SPA!取材班は宇宙船JAGUAR号にお邪魔し、独占インタビューをした。
――JUAGARさんにとって初となるベストアルバムがリリースされました。
JUAGAR:何年も前から「出さないか?」とは言われてたんだけど、延び延びになっていたんですねぇ。でも昨年、あるイベントの打ち上げで飲んでいたら、その場にいたみうらさん(イラストレーターのみうらじゅん氏)が「僕に曲選ばせてください」って言われて。じゃあってことでお願いしたらついに実現できました(笑)。
――収録曲の中で特に思い入れの強い曲はどれですか?
JUAGAR:やっぱり「ファイト! ファイト! ちば!」と「お母さん!」かな。「ファイト! ファイト! ちば!」は千葉テレビさんのキャンペーンに合わせて作ったんだけど、最初に来た依頼自体は「カメラの前で拳を上げて、ファイト! ファイト! ちば! って叫んでくれ」ってものだったんですよ。でも、それじゃつまんないでしょ。だから、「曲を作りますよ」って言ったんです。それで知人に「千葉県の曲を作ってる」って話したら「自分が住んでる流山を入れてくれ」って言われて(笑)。もう9割くらいできていたのに、しょうがないから無理やり入れましたよ。「ファイトちば」にはそんな思い出がありますねぇ。
――だから歌詞に地名があちこち出てくるんですね(笑)。「お母さん!」にはどんな思い出がありますか?
JUAGAR:この曲は、CDをかけたら皆さんが涙をぽろぽろ流すような曲を作っちゃおうって思ったんですよ。それで、JUAGARは宇宙人なんですけど、故郷のジャガー星にいるお母さんのことを歌ってみました。私の故郷は平和ですよぉ。
――振り返れば30年以上の音楽活動を続けてこられました。制作環境も変わってきたと思います。
JUAGAR:そう、JUAGARはどんどん進化してますよ。最初はアナログの8トラックテープレコーダーで録音していました。それがデジタルの32トラックになって。3000万円くらいしたんですよね。でも、そのあとはパソコンになったので費用は全然かからなくなった。それに楽ですよ。生バンドだと録音のたびにメンバーを呼ばなきゃいけないから。昔はピアノも録るときも、YAMAHAのグランドピアノを自分のスタジオに用意して、もーう大変。何回も何回もリハをやらないといけないしね。だけど、「ファイト! ちば」を作ったあとくらいから、全部自分だけでやっちゃいます。
――自分でというのは、演奏を?
JUAGAR:そうです。JUAGARはなんでも演奏できるからね。ピアノもギターも全部自分で弾くんですよ。
――制作環境が変わる一方で、人柄はお変わりないように見えます。歌詞を読んでも飾らないというか。
JUAGAR:よく言われます。乱暴な言葉は嫌いなんですよ。他の方は「ばかやろう」だとか「おまえ」だとか言いますけど、JAGUARは大観衆の前でも、「みなさぁーん、JUAGARでございまぁーす」ですから。
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