スポーツ

「奈良判定」は健在!? アマチュアボクシングの今

いまだに存在した「豪華なイス」問題

 そもそもやるんだかやんないんだかの段階で揉めている競技です。やるんだかやんないんだか決まってから考えればいいですし、それまでにアマチュアボクシング界にはまだまだ改革を進めてもらわねばなりません。もしも「やる」ということになったなら、これまで以上に世間の注目も集まるわけですから、より一層襟を正していかなければ。山根前会長退任はボスが代替わりをしただけであり、「アレをヨシとしてしまっていた」根本的な体質というのは変わっていないのですから。  その一例として、奈良判定と並び世間をにぎわせた「豪華なイス」問題は、実はひきつづき日本ボクシング連盟のなかでくすぶっています。VIPが集ったリング正面の貴賓席、そこには明確なイスの差がありました。「日本ボクシング連盟の会長は当然ちょっと豪華なイス…」「JOCの偉いさんはちょっと豪華なイス…」「赤井英和さんとかはヨソ様の人だから、パイプ椅子でええかな…」という格差が、貴賓席内に存在していたのです。いっそ全部パイプ椅子のほうが設営もラクだろうに、「この人にはこのイス」という意識がやっぱり残っているのです。「豪華じゃなければいいんだろう?」という根本的なカンチガイをしたままで……!

アマの偉い人はビジネス用ふかふかチェア(左)、プロの側の人はパイプ椅子で(右)ええかな……というこの姿勢!

アマの偉い人には紙コップ山盛りのお菓子、プロの側の人には小分けで2粒くらい渡しておけばええかな……というこの姿勢!

渡すお菓子は「濃ーいカカオ」でええかな……というこの姿勢!

 こういうとこやぞ日本ボクシング連盟!  隙あらば身内びいきで格差をつけようとするその姿勢、2020年までに払拭していきましょう!
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