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若くても男性要注意の病気って? 患者予備軍1000万人超でも女性はめったにならないのに…

 健康診断や人間ドッグで何かしら引っかかっても当たり前! プリン体が多いビールは控えているから、ほかの酒はどんどん飲んでも大丈夫! そう思っている中高年は、今一度、健康診断や人間ドックの結果を見返してほしい。  いくつかある項目のなかで「尿酸値」の数値がちょっと高かったりしないだろうか? 意外に見落としがちな尿酸値という数値。この尿酸値が高い人が罹患する病気として有名なのが痛風だ。

健康診断や人間ドックの結果って、ちゃんと見てる?

通風患者は推定110万人だけど痛風予備軍は1100万人も!

 痛風患者の多くは30~50代の男性。女性が痛風になることはめったにないそうだが、痛風の患者数は年々増えて今では推定約110万人。さらに「尿酸値が高めだけれども症状が出ない人」、いわゆる痛風予備軍は1000万人を超えるという。  では、尿酸数値がいくつなら予備軍なのか?

男性なら若いから痛風にならないってことはない! あなたも痛風予備軍かも!?

 そもそも痛風の原因は高尿酸血症にある。高尿酸血症とは、カラダの新陳代謝で発生する老廃物である「尿酸」が増え過ぎている状態のことで、尿酸値が7mg/dl以上になると高尿酸血症と診断される。おそろしいのは、高尿酸血症そのものは自覚症状がない病気だということ。だからこそ、尿酸値の数値で把握するしかないのだ。  そして、高尿酸血症のために関節に尿酸が溜まると結晶化し、恐怖の痛風発作の原因となるわけだ。仮に、耐えに耐えて痛風の痛みは短期間で治まったとしても、高尿酸血症を治さないことには関節内に尿酸結晶はまたできるため、痛風の発作は再発してしまうことに……。  加えて関節のみならず、尿酸結晶が腎臓に溜まった場合は腎臓病になったり、尿中で結晶から尿路結石ができたりといった合併症も引き起こすのだ。
 30~40歳代男性の3割が高尿酸血症だという。また、尿酸値が9mg/dl台だと、6mg/dl未満に比べて5年間の痛風発作発症率が40倍に、尿酸値10mg/dl以上だと、6mg/dl未満に比べて5年間の痛風発作発症率が60倍にもなるという(※)。  こうした高尿酸血症の患者は、たいていメタボリックトンドロームに該当し、動脈硬化が進行しやすい状態にもある。痛風患者の37%はメタボだという(※)。  では、尿酸値を下げるにはどうしたらいいのか?

痛風予備軍から抜け出すには?

 まず、なんといっても気をつけるべきは体重だ。高尿酸血症の患者の多くは太り気味。そのため減量するだけで尿酸値が下がるだけでなく、同じく異常値を示している可能性が高い血清脂質値や血糖値、血圧も改善する。これによりメタボの改善や動脈硬化の抑制にもつながるわけだ。  ちなみに減量のためには、適切なカロリーで栄養バランスのよい食事をとることと適度な運動を続けることが欠かせないが、注意すべきは運動の負荷。運動の負荷が強過ぎると、逆に尿酸値が高くなるので注意が必要だ。やりすぎはかえってよくない。

飲み会ーズンの飲み過ぎ食べ過ぎには特に注意!

 もちろん尿酸値の上昇を抑える工夫も必要だ。アルコールのなかでも、特にビールはもちろんお酒を飲み過ぎないこと、体内で尿酸に変わるプリン体の多いレバーや魚の干物などの食べ物を食べ過ぎないよう注意して、尿酸値の上昇を抑える食品も取り入れながら水分をこまめに摂取することを心がけよう。 <生活習慣の改善ポイント> アルコールの過剰摂取に注意 プリン体の多い食物を摂りすぎない 腹八分目、食べすぎない、適正体重を心がける 水分を十分に摂る 運動、とくに有酸素運動を心がける  そのための第一歩として、まずは自分の尿酸値を確認してみるべし!  <文/日刊SPA!取材班> ※「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」(日本痛風・尿酸核酸学会) 監修/宮崎 滋(一般社団法人日本生活習慣病予防協会 理事長) 提供/一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
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