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風俗情報誌『俺の旅』が休刊。販売停止にしたコンビニを「恨んでません」と編集長

「これまでの思い出が走馬灯のように巡った」

生駒明

風俗店の取材だけで日本を3周分はした

 そう語る生駒氏の表情は責任と重圧から解放され、どこかスッキリしているように見える。 「もちろん、残念な気持ちはあります。でも、同時に割とやり切った気持ちもあるんです。ただ、休刊を決めるまでの2日間は眠れなくて、これまでの思い出が走馬灯のように巡っていましたけど(笑)」  編集部には生駒氏1人しかおらず、編集長でありながら編集者として全国各地の風俗を取材。毎号収録されているご当地風俗のレアな情報は、彼が自らの足で得たものだ。 「地方出張の連続で取材だけで日本を3周分はしています(笑)。現在はフィナーレを迎える4月10日発売の『俺の旅』最終号の制作に集中していますが、今までの取材で集めたデータは膨大な量になります。これを眠らせておくのはもったいないこと。  やり切ったとは言いましたが、あくまでそれはコンビニ雑誌としての『俺の旅』。ウェブや電子書籍などどういったものになるかは分かりませんが、時代に合った形で改めて発表できればと思っています。とはいえ、まだ具体的なことは何も決まっていない状態ですけど」

違う形でもいいから『俺の旅』を残したい

生駒明

復活に向けて思いを語る生駒氏。取材は2時間超に及んだ

 それに向けて現在は最終号の作業と並行して、いろんな方の意見を聞いているとか。  また、3月23日には都内で「コンビニから消える風俗情報誌の未来」というテーマの講演も予定しており、これまでの経験を生かして幅広く活動することも視野に入れている。 「私にとって『俺の旅』は家族なんです。形が変わろうとも残していきたいですし、今度は自分が恩返しする番。ぜひ実現させたいので、いいアイデアがあったら教えてください!」  休刊で落ち込むどころか、次の一手に向けて怪気炎を上げる生駒氏。そんなイコマ師匠と『俺の旅』の今後の展開に注目したい。 【生駒明】 1973年、愛知県生まれ。全国各地の歓楽街に足に運び、地方の風俗情報にも精通。編集長を務める『俺の旅』最終号は4月10日発売予定 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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