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自分で熟成させる喜び「大人のミニ樽ウイスキー遊び」のススメ

2か月間ミニ樽で熟成させた結果は?

 さて、テイスティングです。樽から注いだ瞬間に、色が濃いことがわかりました。茶色くなっています。まずは変化があり、一安心。通常バージョンと並べてみると、明らかに樽の色が出ています。たった2か月なのに、驚きです。

2か月間熟成させ、いよいよ試飲してみます

 まずは、通常のラフロイグを香ります。強いピート香に潮の香りが混じります。スモーキーさの度合いを表すフェノール値は40~45ppmとそこまで高くはないのですが、大麦の一部にラフロイグ専用のピートで香りづけするといった独自製法で豊かな風味を実現しています。熟成に使う樽は、バーボンの1stフィル。1度だけバーボンを熟成した樽に、ラフロイグを入れて熟成させるのです。当然、バニラ感やスムース感が付与されます。しびれる美味しさです。  さて、次にミニ樽熟成ラフロイグを香ります。骨子は同じなのですが、明らかにウッディです。樽のニュアンスどころか香りがばっちりついています。色の違いから想像していましたが、たった2か月ですごい変化です。  味わいはさらに大きく変化してしました。明らかにまるくなっており、オークのニュアンスがとても強く感じます。とはいえ、チープな感じではなく、美味しくなっているといってよいでしょう。想像以上に角が取れており、アルコール度数が変化していないかどうか確認したいほどです。

ミニ樽ウイスキーを楽しむための注意点

 心配していた水漏れもないし、とても楽しいアイテムで大満足です。このままいろいろなウイスキーをつぎ足していって、自分好みのオリジナルウイスキーを作ろうと思います。  最後に、いくつか注意点を。完成されたウイスキーに素人が手を加えるのですから、これはあくまでお遊びです。とても楽しいですし、美味しいのですが、王道から外れた楽しみ方ということは頭に入れておいてください。何かすごいウイスキーを自分が作った、という顔をするのは恥ずかしいので覚えておきましょう。

左が通常版、右がミニ樽で2か月熟成させたあとのラフロイグです

 また、液量に対して接する木材の面積が大きいので、変化は速く進みます。大きな変化を求めてやりすぎると、逆に美味しくなくなることもあるので注意してください。また、同様の理由で、エンジェルシェアも大きくなります。  樽は呼吸しています。そのおかげでウイスキーが熟成するのですが、その過程で一定量が蒸発します。これを天使の取り分=エンジェルシェアと呼びます。ウイスキーの場合は1年で2%前後と言われていますが、ミニ樽はそれより多くなります。今回、2か月後に液面を見たら減っていたので、ラフロイグを計量しながら追加しました。すると200ミリリットル入りました。つまり、1割のウイスキーがエンジェルシェアとして上納されたのです。特に夏であれば、もっと増えることは確実です。このことも頭に入れておいてください。  ウイスキー好きでちょっとお金をかけて楽しんでみたい人にはオススメのアイテムです。ミニ樽を置いてオリジナルブレンドのウイスキーを用意しているBARもたくさんあります。買う前に試してみたいという人は、そのようなBARを探してみましょう。お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「Wi杯」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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