自分で熟成させる喜び「大人のミニ樽ウイスキー遊び」のススメ
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第40回 ―
ウイスキーはオーク樽に入れて熟成させます。樽の形はいくつかあり、バーボンを熟成するバレルは180リットル、バレルを組みなおして大きくしたホッグスヘッドは230リットル、パンチョン樽やシェリーを熟成したシェリー樽は480リットルと大きめです。ウイスキー好きならいつかは買ってみたいところですが、1樽数百万円するのでなかなか手を出せません。
そこでオススメしたいお遊びがミニ樽。小さな樽にウイスキーを入れて自宅で変化を楽しむアイテムです。今回は、「天使のミニ樽2リットル」という製品を購入しました。価格は1万800円。アメリカン・ホワイトオークの樽で、もちろん内部には焼き入れ(チャー)がしてあります。
到着したらすぐに水を入れて一晩放置します。樽は液体が入っていることが基本なので、乾いてしまうと隙間ができてしまう可能性があるからです。一晩放置して水漏れがないことを確認したら、75度以上のお湯を入れて殺菌します。その後水気を切ったらお酒を入れます。
醸造所ではワインやビール、日本酒を樽に入れることもあるのですが、本製品は蒸留酒のみとなっていますのでウイスキーを入れてみました。チョイスしたのはラフロイグです。スコットランドのアイラ島にある蒸留所で作られるシングルモルトウイスキーで、強いピート香が特徴です。
本製品は2リットルなので、3本用意しました。3本目はゆっくり注いだのですが、ぎりぎり入ってしまいました。通常の瓶は700mミリリットルなのですが、ラフロイグは珍しく750ミリリットルです。2.25リットル入ったということになります。このまま冷暗所で2か月間熟成させてみました。
木で作られた樽はいいオブジェです。中にお酒が入っている本物感もウイスキー好きにとってはたまりません。もっと大きな樽を買えばよかったとか、いくつか追加しようかとか、考えながらまずは出来上がりをじっと待つことにしました。2か月間、一度もふたを開けていません。1月上旬に入れて、3月上旬に開けたので季節は冬です。そこまで温度変化は激しくありません。
失敗しない「ミニ樽遊び」の始め方
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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