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北朝鮮の金政権を倒そうとする、謎の団体「自由朝鮮」の正体

現在、キム・ハンソル氏は米国内にいるという情報も!

 折しも、2月27・28日に行われた米朝首脳会談が「決裂」した直後から事態が急変しているのも気がかりな点だ。髙氏が話す。 「『決裂』したとはいえ米朝会談は“継続”しており、現在の金正恩政権はよくも悪くも国際的にオープンにならざるを得ない状態にある。当然、北朝鮮国内の情報は以前より外に出やすく、北朝鮮自体もこうした状況下では派手な動きは取りにくい……。  3月1日の臨時政府発足の宣言は、宣戦布告に等しい過激な振る舞いだったが、『自由朝鮮』にすればやりやすい状況が整っていたのです。『自由朝鮮』は国際的なプレゼンスはまだまだ小さいので、再び何かを仕掛けてくる可能性は十分ある。当分、動きが取れない北朝鮮と水面下で睨み合いが続くでしょうね……」  3月28日、韓国の有力紙『東亜日報』は、漢率氏が現在、FBIの保護の下、米国に滞在していると報じた。マカオ脱出の際、途中経由した台湾の空港で手続きが遅れたことで、CIAの介入があり、急遽、行き先が変更されて米国に迎えられることになったという。漢率氏は、’17年3月に公表した動画のメッセージを「最初で最後の声明」としていたが……。果たして、彼が再び公の場に登場する日は来るのだろうか?

▼名前を公開されたメンバーは生命の危機に晒される?

 スペインの司法当局が、北朝鮮大使館襲撃事件に関わった一部容疑者の名前を公表したことを受け、脱北者支援団体「自由朝鮮」は、「名前を公表したことは無責任と言わざるを得ない」と痛烈に批判。襲撃犯10人のうち名前を晒されたメンバー7 人が、北朝鮮の工作員から命を狙われる危険が増すため、従来の活動ができなくなると訴えている。 ※週刊SPA!4月2日発売号「今週の顔」より 文/週刊SPA!編集部 写真/ロイター/アフロ
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週刊SPA!4/9 号(4/2発売)

表紙の人/ 山本舞香

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