ニュース

「ポスト安倍」に菅官房長官が急浮上したワケ

衆参W選挙の可能性も!

 こうしたポスト安倍レースと並行して、もう1つ話題を呼んでいるのが、衆参W選挙の可能性だ。 「衆院の任期は2021年10月までですが、今年10月の消費増税、来年の東京五輪で景気が頭打ちとなれば政権には逆風となります。五輪前は慌ただしくなることから逆算して、今年のW選挙の可能性が以前から囁かれていましたが、ここに来て野党の失速が解散を後押ししつつある。直近の世論調査では立憲民主党の支持率が共産党と同水準まで落ち込んでいるうえに、参院選に向けた野党の統一名簿作成を立憲民主が否定している。  統一地方選で野党惨敗がはっきりすれば風向きが変わる可能性もありますが、枝野幸男代表の共産党アレルギーは強く、野党結集の可能性は低い。ならば、敵がバラバラなうちに解散を打って、改憲に向けた時間を稼ぐのが最善策という声が高まっているのです。公明党が準備期間を求めていることに配慮して、7月に参院選、8月に衆院選という案も浮上している」(柿崎氏)  藤本氏によれば、「5月の新天皇即位に伴うトランプ大統領の来日、6月のG20と、外交ポイントを稼いだ流れを引き継げるのもW選の利点」とか。今夏の熱すぎる選挙戦を制すれば、菅氏の株が一層上がるのも必至。その知名度と実力、党内主流派の求心力低下、反主流派の支持……いずれを加味してもポスト安倍は「令和おじさん」で決まり!? W選含みの令和元年スケジュール▼地方の保守分裂選挙は党推薦と対抗で五分の戦い 統一地方選では各地で保守分裂選に。福岡では党推薦の新人が、一部の自民党議員や山崎拓元副総裁らが支援する現職の小川洋氏に敗れたが、「竹下王国」と言われた保守の地盤・島根でも党推薦候補が、地元県議らが推す新人に敗れた。これを受けて麻生派と並ぶ第2派閥の竹下派の影響力が低下。一方、福井と徳島では党推薦候補が勝利 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/産経新聞社 ※週刊SPA!4月16日発売号「今週の顔」より
1
2
3
週刊SPA!4/23号(4/16発売)

表紙の人/ 菜々緒

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事