更新日:2023年03月22日 10:18
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「インスタ映え」がウザいの声…インスタ女子の闇

料理が冷める様子を見て、恋心も冷めた

「温かいものは温かいうちに食べたかった……」  なんと、インスタが喧嘩の原因となり彼女と別れたというケントさん(35歳・営業)。 「共通の友人を介して“美味しいものが好き”というOLの彼女に出会いました。僕の趣味は食べ歩き。すぐ気があって、トントン拍子に付き合うことになったんです」 インスタ映え 都内から地方まで、デートでたくさんの美味しいものを食べに行ったという2人。このまま順調にいくと思えた交際にヒビが入ったのは、彼女の“とある”行動だった。 「とにかくうまく写真が撮れるまで食べれない。例えばステーキだったら、サラダとかスープが先にくるじゃないですか。あれも食べれないんです。食べるのは全部揃って写真を撮ってから。彼女はグルメ系インスタグラマーのつもりなんでしょうか。最初は『可愛いな~』程度だったんですが、だんだん我慢できなくなってきました」  ケントさんの分は先に食べても問題ないような気もするが……。 「ですよね。それが、少しでも僕が食べかけてるものが写り込むと嫌みたいなんです。僕も写真は撮りますし、インスタもやってますが、あくまで記録用というか。パッと撮って、温かいものは温かいうちに食べたい。あと奮発して良いお寿司屋さんに行ってもパシャパシャやってて、正直恥ずかしかった。お店側にSNSに載せていいのか確認しないのかなって。大将が苦笑いしてましたもん」  またケントさんは沢山のお店に行くうちに2人の食べ歩きの本質的なズレを感じてしまったという。 「僕は高級な店だけでなく、“きたなシュラン”(※外観は汚いけど美味しい店)とか赤ちょうちんの店も好きなんですが、彼女はいわゆる食べログの評価が4以上とか、予約が取れないとか、TVによく出てる店に行きたがる。なんていうかハッシュタグをつければ、“いいね!”が多く付きそうな店が好きなんですよね。  “知る人ぞ知る”みたいな店は、ハッシュタグの付けようがないからか行きたがらない。それって、食べ歩きが好きなわけでも何でもないなって。ただの“いいね!”集め。料理が冷めていく様子を見て、なんだか気分も冷めちゃって。僕から別れを告げました」  筆者も一応グラドルの端くれだ。仕事柄、遊んでいるときや旅行先では多めに写真を撮るようにしている。友人たちが心優しく「今のうちに撮りためておけ!」と言ってもらえるが、これが当たり前なわけがない。  ネット上の幸せとリアルでの幸せ、どちらが大切かはその人次第なのだろうが、ほどほどにしないと、フォロワーは増えてもリアルな友人や恋人をなくしかねないのである。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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