更新日:2023年04月25日 00:19
仕事

スランプに陥ったら「信念を貫く」と未来が開ける/歌舞伎町10億円女社長

一瞬の表情でお客様の気持ちが離れることも

 最後に、これは夢の国「ディズニーランド」と同じことですが、お客様の前でミッキーマウスが突然、“キャラ変”してしまっては、彼らをびっくりさせてしまいます。  お客様はわたしたちの一瞬の言葉尻や、一瞬見せた冷めた表情で、すぐ夢から醒めてしまいます。お客様と対面している間や、LINEや電話でつながっている間は、絶対にどんなお客様も最高に気持ちがいい状態になってもらわなくてはいけません。  それができないと思うなら、そういう日は接客すべきではないし、LINEの返信もすべきではないし、電話もでるべきじゃないと思います。といいながら、逆説的ですが、接客できない日や返信しない日、電話に出ない日が続けば不信感となり、また夢から醒めてしまいます。  そういう意味では、キャバ嬢は適度に健康状態を保って、それでもどうしても気が乗らない日はノルマを決めて「必要最低限、これだけはしよう」ということだけをするようにして、なるべく早く、元の健康な状態に戻すように努めなくてはいけませんでした。

スランプに陥ったら信念を貫く

内野彩華

内野彩華

 手前味噌になりますが、わたしは今でも「夢を売る」ことに徹しています。幾度となくいろいろな人に「お酒は法外に高い。キャバクラは一体、なにを売ってるの?」と聞かれたことがありますが、そのたびにわたしは「夢を売ってる!」と恥ずかしげもなく答えるようにしています。  一部のお客様からは「あなたから夢を買ったことは一度もないけど……ね。笑」と笑われたこともありますが、それでもわたしはずっと、キャバクラで夢を売ることに、「人生の全てを捧げている」と言っても過言ではないくらい真剣に取り組んできました。  例えば廊下でたまたまあった時、店のキャストのお客様でたまたま挨拶に行った時、新規のお客様とたまたまお話しすることになった時でも、わたしがお店でお客様と話をするときは(どんな状態だったとしても)最高に楽しいと思ってもらえるよう心がけています。  そして、これもどんな状態であれ、わたしと関わったお客様とは、店に来なくなったとしても永遠に良好な関係を築いていくんだという気概もあります。  本来のわたしはぐうたらでだらしなくて、すべてに関していい加減な性格だと思うけど、キャバクラという空間の中で、そのような素を出すことは絶対にありません。なぜなら、これが私にとっての「信念」であり、スランプを乗り越える原動力だからです。 <TEXT/内野彩華>
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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