更新日:2019年11月14日 19:50
ライフ

1か月で6kg減った、食費1日600円の糖質制限食とは?「鍵はタンパク質と脂質」と医師

―[最強の糖質制限]―
 厳格なカロリー制限や激しい運動をせずとも痩せる――メタボに悩む中年たちの間で昨今、話題となっている糖質制限ダイエット。 卵「私自身、ラーメンが好きすぎてメタボ健診に引っかかってしまい、糖質制限を始めることに。1年間で15kgの減量に成功しました」  そう語るのは、医師の亀川寛大氏。糖質制限というと「炭水化物を排除する」議論ばかりがされがちだが、ポイントはタンパク質と脂質の摂取にあると説く。 「タンパク質や脂質は体のあらゆる部位の材料になる最重要栄養素。これらを多く含んだ肉や卵、魚を十分に取ることで“結果的”に糖質の摂取量が減る食事法が、糖質制限の正しいあり方です。ただ炭水化物を抜けばいい、というわけではありません。日々の食生活でいかに体に必要な栄養素やエネルギーを摂り、不要なものを摂らないか。これが糖質制限ダイエット成功のカギになります」  今回は「貧困独身男性」の食卓から、糖質制限ダイエットの成功者のノウハウを学んでいこう。

1か月で6kg減。独身・貧乏でも大成功した糖質制限食とは?

「安くて腹持ちのいい白米やパスタがNG。糖質制限はとかくお金と手間がかかるイメージでした」  MAX体重は77㎏。30代を目前にメタボ街道まっしぐらの貧困ライター・サクライだったが、1か月で6kgの減量に成功。しかも、一日にかかる食費は600円前後というから驚く。 「業務用スーパーを駆使して卵や豆腐、サバ缶など安くて低糖質な食材を大量に買い溜め。主食は卵です(下記の食事②)。卵に含まれる糖質は全卵で0.2%程度。かつ健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ完全栄養食。目玉焼きだけではもったいない。外でも食べられるように、ゆで卵にして持ち歩いたりしていました」
食事②

食事② ゆで卵とコンビニのおつまみ

 サクライの糖質制限生活で特に役立ったのが、牛脂だった。いったいどうやって食べるのか? 「牛脂をお湯に溶かし、塩コショウで軽く味つけした牛脂スープを毎朝欠かさずに飲んでいました(食事①)。かなりおいしいうえ、半日くらいお腹がすかなくなります。しかも、スーパーによってはタダでもらえるため、お財布にも優しい。牛脂は最強です」
食事①

食事① ハムエッグと牛脂スープ

 とはいえ、忙しいときはコンビニや外食も臨機応変に使い分けて対応するのがサクライ流。 「最近は糖質制限に力を入れているお店も増えてきています。特に吉野家の『ライザップ牛サラダ』はイチオシ(食事③)。一食500円の出費は少々痛手ですが、高タンパク質・低糖質でボリュームも十分。たまの贅沢にと食べていました。家で卵と牛脂ばかりというのも飽きますからね(笑)」
食事③

食事③ 牛サラダ弁当 半熟卵付き

 簡単に痩せられ、しかもお金も節約できる。このメソッド、まさに一石二鳥だ。

食事① 朝食はハムエッグと牛脂スープをヘビロテ

糖質2.3g ・ハムエッグ ・牛脂スープ ・チーズ2ピース 「ハムエッグくらいなら普段まったく料理をしない僕でも作れますし、牛脂スープは具材と調味料を鍋にぶち込んでグツグツと煮込むだけ。この程度の自炊をするだけで、一食にかかるお金を100円以下に抑えることが可能です」(貧困ライター・サクライ)

食事② ゆで卵とコンビニのおつまみは強い味方!

糖質6.7g ・ゆで卵×2個 ・サバ缶 ・焼き鳥×2本 ・ミミガー 「ゆで卵は冷蔵保存で2~3か月持つので、一度に大量に作り置きしています。コンビニの焼き鳥(塩)やサバ缶をそのまま食べれば、忙しいときにもサッと食事を済ませられます。この献立でも一食当たり400円もかかりません」(同)

食事③ 外食で不足しがちな栄養を摂取!

糖質19.8g ・牛サラダ弁当 ・みそ汁 ・半熟卵 「牛丼チェーン店は糖質制限の際にも貧困層の味方。定番の吉野家の牛肉だけでなく、鶏肉やブロッコリー、半熟卵などが入っており、バランスよく栄養を摂ることができます。500円払う価値は十分にあると言えるでしょう」(同)
貧困ライター・サクライ

取材開始時に撮影。常に体が重くダルかったが、ここから6kg減り歩くのが楽しみに

【駆け出し貧困ライター・サクライ】 安い白米やパスタ、カップ麺ばかりの生活で、食事量は少ないのにブクブク太っていくという現象に長年悩まされていたが改善した
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