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ビジネスの世界に「万人受けは不要」歌舞伎町の女社長が語る

小さい山のお山の大将になる

内野彩華――とはいえ、なかなかやる気を高く維持するのは大変ですよね。 内野:はい。わたしも大学を卒業して、日本オラクルに入社したのですが、仕事ができる人って星の数ほどいるんです。そして、サラリーマン社会というのはピラミッドの構造なので、自動的に、脱落する人が年々増えていく構造になっている。ピラミッドの頂点は最後、点ですから。 ――どうすればいいのでしょうか? 内野:この本にも書きましたが、大きい組織で勝負すべきではなく、「小さい山のお山の大将」になるといいと思います。その会社の競争に敗れてしまったら、それは能力がないんじゃなくて、勝負の仕方を間違えてるんです。  それだったら、誰もが「面倒だから」「汚いから」「苦しいから」とやりたがらないこと、自分以外の競争相手が極端に少ないこと、そういう自分が戦える土俵を見つけて、勝負し、そこで1番になることが大事だと思います。

営業トップになっても辞めた理由

――内野さんにもそういう経験がありました? 内野:わたしも新卒で入社した日本オラクルで、営業のトップセールスになることができました。でも、わたしの人気は出物腫れ物のキャバ嬢あがりの営業だからインパクトがあるだけで、技術がわからないわたしでは、あと数年で売上が頭打ちになるのは目に見えていました。  それでも、とにかく社長になりたかったので、大学時代、働いていた水商売のほうが手っ取り早いと思い、独立しました。そこからは試行錯誤の毎日でしたが、25歳のときにアップスを起業して、今は歌舞伎町で4店舗を経営できるようになりました。  ただ、2年前に銀座に出店することができたのですが、失敗に終わり、撤退したこともあります。頑張ってだめなこともありますが、どうしてもやりたいことならまたチャレンジすればいいと思いますし、苦しくてもそこで踏ん張れそうなら、頑張ればいいと思います。
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