更新日:2023年04月27日 10:37
スポーツ

G1ジャパンカップは伝説の騎手、デットーリが“神の高配当”を演出!?

乗り馬の質が“微妙”な分、妙味もUP

 これだけ凄い騎手が来るのだから、さぞかし人気を集めるのだろうと思われるかもしれない。しかしながら、騎乗予定馬のラインナップを見ると必ずしもそうとは言い切れない。ジャパンカップで騎乗するルックトゥワイスは、デットーリ騎乗のブランドをもってしても伏兵程度の人気になることが濃厚で、翌週に騎乗するチャンピオンズカップのオメガパフュームにしても、あくまでも主役候補の中の一頭という位置づけだ。  冒頭でも触れた通り、現在は他にも世界的名手が来日している。天下のデットーリといえども、有力馬がカンタンに集まる状況ではないのだ。もちろん、だからこそ馬券を買う側にとっては人気薄で買える“ありがたい状況”が生まれる……かもしれないのだ。過去の来日時も騎乗馬の単複を買い続けるだけでも儲かるような活躍を見せており、今回の来日でも、再びデットーリ騎手は伝説を作れるのか……大いに注目したいところである。

ジャパンカップのイチオシ穴馬

 それでは最後に注目の穴馬を挙げたい。当然デットーリ騎手が騎乗するルックトゥワイスも怖いのだが、ここで注目馬として挙げるのは、横山典騎手が騎乗する13エタリオウ。  エタリオウには「最強の1勝馬」という、やや不名誉な称号がある。しかし、初勝利を挙げて以降一度も勝てていないながらも、菊花賞2着など実績を積み上げてきているのだ。今年に入ってからはやや精彩を欠いているがもともと相手なりに走れるタイプで、横山典騎手とも今回で3度目のコンビとなる。近走の不振で今回は一気に人気を落としそうだが、もともと相手が強いほど燃えるタイプ。下降線を辿っているベテランが人気を集めそうな今年の相手関係なら、そろそろ反撃の一発があっておかしくないとみている。
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