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嵐が奉祝曲を歌った「国民祭典」への賛否と誤解/江崎道朗

江崎道朗

江崎道朗(撮影/山川修一)

国民祭典はあくまで民間主催の行事/江崎道朗

 日本には古代から宮廷歌人という伝統がある。天皇陛下や皇族を讃える歌を詠むことを仕事とする歌人たちのことで、その歌の多くは「万葉集」などに収められている。  その伝統を現代に蘇らせようということなのだろう。11月9日の夕方、東京都千代田区の皇居前広場で開催された天皇陛下の御即位を祝う「国民祭典」において、人気アイドルグループの「嵐」のメンバーが御即位をお祝いする歌を歌い上げた。  その様子はテレビでも生中継され、二重橋から祭典をご覧になっていた皇后陛下が涙をぬぐうような仕草を見せられたことが話題になった。

なぜ「税金使って嵐?」というのは誤解、寄付で運営される

 なぜ税金を使った行事に「嵐」が出るのか、という疑問の声も出たが、この「国民祭典」は超党派の議員連盟や財界などでつくる民間の「天皇陛下御即位奉祝委員会」が主催し、その経費も民間からの寄付によって賄われている。  この日、皇居前広場に設置された特設舞台では午後5時ごろ、式典開会のファンファーレが鳴り、歌舞伎俳優の松本白鸚さん、女優の芦田愛菜さんらがお祝いのメッセージを読み上げた。  午後6時過ぎ、皇居・二重橋に天皇皇后両陛下がお出ましになると、安倍晋三総理の祝辞の後、陛下のご研究分野である「水」をテーマにした組曲「Ray of Water」(作詞・岡田惠和、作曲・菅野よう子)を全盲のピアニスト、辻井伸行氏と「嵐」のメンバーらが演奏や歌で披露した。  安倍総理が出席したものだから「右傾化」と結びつける意見も散見されたが、皇居前広場で民間主催のお祝い行事が開催されるのは今回が初めてではない。
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天皇陛下のもとで国民がまとまっていく日本
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