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「自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性」がTwitterで話題。一体何者?

 今Twitterで大きな話題となっている「自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性」こと、料理動画投稿者「とっくん26歳」をご存知だろうか?  とっくん26歳が投稿している料理動画シリーズは、料理を完成させるまでの工程と、それを実食する姿を、「大蛇丸」の声マネで解説するという内容。大蛇丸とは、『週刊少年ジャンプ』で連載されていた人気忍者漫画『NARUTO -ナルト-』と、それを原作とする同名アニメに登場するキャラクターだ。  昨年10月に投稿された焼豚を作る動画が大きな注目を集め、それ以来、日に日に注目度を高めている。現在では、動画が投稿されてから1日と経たない内に再生数が100万回を超えるほどの人気を誇っている。そこで今回は、とっくん26歳と彼が投稿する料理動画シリーズの魅力について紹介していこう。

敵? 味方? そもそも大蛇丸って何者?

 『NARUTO -ナルト-』というタイトルや、主人公・うずまきナルトの顔が思い浮かんでも、大蛇丸がどんな人物なのか知らないという方も少なくないのではないだろうか。
BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS

ナルトたちの子どもが主人公の『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』では、大蛇丸の息子が登場している。(画像は『NARUTO -ナルト- 疾風伝 遥かなる再会の章 4』アニプレックスより)

 大蛇丸はナルトの故郷であり作品の主な舞台・木ノ葉の里を追放されたという過去の持ち主。当初は木ノ葉の里を滅ぼし、ナルトのライバル・うちはサスケを自らの支配下に引き込もうと企む悪役として登場した。しかし、いつしか利用しようと考えていたサスケに力を貸すようになり、最終的にはナルトとも協力することとなった。  男性でありながら女性的な言葉遣いを用いることや、アニメで声を演じたくじらの印象的なハスキーボイスもまた、大蛇丸の大きな特徴である。こういったキャラクターとしての個性や、作品の中での印象的な活躍によって、『NARUTO -ナルト-』のなかでも人気の高い登場人物なのだ。

ハイクオリティなモノマネとレパートリーの豊富さ

 シリーズ最大の魅力といえば、やはり大蛇丸の声マネのクオリティの高さにあるだろう。  前述の通り、大蛇丸は独特な口調と声質が人気の要因となっているが、とっくん26歳はそれを見事に再現している。そのため、“あの大蛇丸が料理を解説する”というギャップが効果的に演出され、『NARUTO -ナルト-』を知るユーザーから支持されているのだろう。  とっくん26歳は他にも、『ハリー・ポッター』シリーズのセブルス・スネイプや『ドラえもん』のジャイアン、『サザエさん』のアナゴさんなど、多岐にわたる声マネのレパートリーも持っている。それらも総じてクオリティが高く、演じているキャラクターと発言内容のギャップで、視聴者を楽しませている。

思わず使いたくなってしまう独特な言語センス

 『NARUTO -ナルト-』に登場する用語などを使った言葉遊びの面白さも、もう一つの魅力だ。  動画では、鍋やフライパンに具材を入れることを「潜影蛇手(せんえいじゃしゅ)」、食後の挨拶として「穢土転生(えどてんせい)」など、『NARUTO -ナルト-』に登場する忍術の名称を頻繁に使用。仰々しい文字面と、動画内での行動とのギャップから、元ネタである『NARUTO -ナルト-』を知らない視聴者も楽しんでいるようだ。  また、「○○のヤツ」「美味すぎてウマになったわ」など、既存のネットスラングやYouTuberが使用するフレーズも、独自にアレンジして活用。そのセンスには、ハマってしまう人も多いのではないだろうか。
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とっくん26歳の意外な一面
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