瀬尾一三編Part1
アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚以上。さらに雑誌やポスター、グッズ、珍品なども所有し(現在も収集中)、アーティストからも認められるほどの大の音楽ファンのクリス松村が、MCを務める『ミュージック・モア』で秘蔵のコレクションからとっておきの1枚を披露!
今回の「クリスのお宝箱」は、初めてスタジオから飛び出して、代官山蔦屋書店にお邪魔しました。ここで音楽プロデューサー・瀬尾一三さんのトークショー(※1)に、私・クリス松村が特別ゲストとして伺いました。
代官山蔦屋書店のトークイベントで瀬尾一三さんとご一緒しました
瀬尾一三さんは、中島みゆきさんをはじめ、吉田拓郎さん、CHAGE and ASKAさん、徳永英明さんなど、数々のアーティストのプロデュースや編曲を手がけられてきました。
瀬尾さんが手がけた作品で、耳に残るイントロといえば…
杏里さんの『オリビアを聴きながら』、かまやつひろしさんの『我が良き友よ』、CHAGE and ASKAさんの『ひとり咲き』『万里の河』、徳永英明さんの『風のエオリア』『壊れかけのRadio』、中島みゆきさんの『糸』『地上の星』『ヘッドライト・テールライト』『空と君のあいだに』などなど、数え上げたらきりがありません。
何しろ、瀬尾さんが手がけたプロデュース曲や編曲は2800曲以上!
「先生とは呼ばないでほしい」と瀬尾さん
会場は、立ち見のお客様が出るほど、熱気ムンムン。お客様にも楽しんでいただこうと、お宝の1枚を持参しました。その曲は、私が最初に感動した瀬尾さんのアレンジの曲、木之内みどり(※2)さんの『ジュ・テーム』(1977年発売)です。
「あ~、キミドリちゃん!」と思わず声を上げた瀬尾さん。
木之内みどりさんを「キミドリちゃん」と呼んでいたのが、とてもチャーミングでした。気になるその音源は番組でご紹介します。
音楽界のレジェントに初めて会って、ちょっと緊張しました
中島みゆきさんとは「ナイフで刺し合う覚悟で会った」
瀬尾さんに、ぜひ伺いたかったのが、中島みゆきさんとの出会いです。
「仕事の依頼が来た時は、迷いに迷いましたね。周囲から中島みゆきとはどんなアーティストか、いろいろ聞いていましたから…」
どんなふうに、みゆきさんのことを聞いていたんですか?
「『むずかしいぞ』とか『一筋縄ではいかないぞ』とか、そんな噂を耳にしていました。だから彼女と仕事をするということは、お互い、懐(ふところ)にナイフを隠して、刺し合うかもしれない…と思いました」
瀬尾一三さんの著書『音楽と契約した男』のサインを求めるファンで長蛇の列ができました
ナイフで刺し合うかもしれない? 相当な覚悟でお会いしたという話に、正直驚きました。
「ところが、彼女に会って話をしたら、その一言一句すべて理解できたんです。中島みゆきが目指す強い思いと、僕の方向性が同じだったので、これは一緒に仕事ができるなと思いましたね。彼女とは1曲のつもりが、気がつけば30年になりますよ(笑)」
まだまだ瀬尾一三さんとの興味深い話が続きました。続きは『ミュージック・モア』で、ご覧ください。
2ショットでスマホの撮影会もしました
さて、本編の『ミュージック・モア』のゲストは、杉山清貴さんです。今回からトークは、サブ(副調整室)で行うことになりました。ラフな雰囲気の中で、杉山清貴&オメガトライブのコンサートのお話など、盛りだくさんです!
スタジオライブでは、杉山清貴さんに大ヒット曲『さよならのオーシャン』と、最新アルバムから『月に口づけ』を弾き語りで披露していただきました。どうぞ、3月14日放送の番組を、お楽しみに!
スタジオライブで大ヒット曲『さよならのオーシャン』を披露する杉山清貴さん
(※1)瀬尾一三著『音楽と契約した男 瀬尾一三』(2月10日発売)と、CD作品集第3弾『時代を創った名曲たち3~瀬尾一三作品集SUPER digest~』(1月8日発売)のW発売を記念したトークイベント&サイン会
(※2)木之内みどり。1974年にシングル『めざめ』でデビュー。スレンダー系アイドル歌手として人気を集め、『硝子坂』などのヒットを放つ。TVドラマ『刑事犬カール』や映画『野球狂の詩』に出演し、女優としても活躍。1979年に芸能界を引退。夫は俳優の竹中直人
タレント、音“楽”家(おんらくか)。
邦楽、洋楽問わず、音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、構成、音楽解説なども手掛ける。TOKYO MX『
ミュージック・モア』(毎月第1・第5土曜日午前11時30分放送)ではレギュラーMCを務める。